真昼に犬を散歩させる人が知らない「虐待」リスク 冷房つけて外出しても…犬や猫も熱中症になる

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・重度
40度以上の高体温になり、ぐったりして起き上がれない状態。こうなると、けいれんを起こして意識障害が出てきます。

中度から重度になると、命の危険になることもあります。

動物愛護法により、獣医師は虐待の疑いがある場合は、行政に通報する義務があります。熱中症がある意味、虐待行為になる場合があるのです。仕事や遊びに行くときに、エアコンをつけずに、犬猫を室内に閉じ込めておくと、簡単に熱中症になりますので、注意が必要です。

熱中症になりやい犬種

すべての犬が、環境によっては熱中症になる可能性がありますが、特になりやすい犬種を見ていきましょう。

数年前の夏の日、日が暮れてきたので散歩がてら公園で、ボールで遊んでいたらブルドッグが、意識がなくなってしまったと病院に運ばれてきました。飼い主は「だいぶん気温も下がってきたし、元気なので散歩しても大丈夫かな、と思ってしていたら、急に倒れた」と話します。この子は熱中症でした。

ブルドッグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、特に熱中症になりやすいです。日本航空(JAL)では、年間を通じてブルドッグやフレンチブルドッグは飛行機の搭乗を許可していません。それ以外の夏季期間中(毎年5月1日から10月31日まで)は、以下の犬種の飛行機の搭乗を断っています。

・アーフェンピンシャー ・イタリアン・コルソ・ドッグ ・キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル ・キング・チャールズ・スパニエル ・シーズー ・シャー・ペイ ・スタッフォード・シャー・ブル・テリア ・チベタン・スパニエル・チャウチャウ ・チン ・パグ ・ピット・ブル ・ブル・テリア ・ブリュッセル・グリフォン ・ペキニーズ ・ペロ・デ・プレサ・カナリオ・ボクサー ・ボストン・テリア ・ボルドー・マスティフ ・マスティフ・ラサ・アプソ
(JALCARGOサポートの資料を参考に東洋経済オンライン作成)
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