「鼻ほじ」「汚部屋」男性と結婚した女性たちの心理 婚活で究極の選択を迫られた彼女らはそのとき

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一方、年収500万円の会社員、陽太さんは、条件にはまったく当てはまりません。しかし、「真由さんにはきっと彼のようなタイプが合うと思いますよ」とおすすめして会ってみたところ、とても穏やかで優しく、真由さんのことを尊敬してくれて、一緒にいると安らぎを感じることがわかりました。投資目的で小さなマンションを所有し、8万円ほどの家賃収入を得ているので、経済的にもしっかりしています。

陽太さんは実家の近くに住み、実家で飼っているワンちゃんのお世話が趣味。休日はその犬のお尻のトリミングを自分でしているそうです。デートも素朴で、「ピクニックに行こう」と、サンドイッチをつくってきてくれたり、バドミントンを買ってきたりする。ちょっと天然ボケなところもあって、ピクニックに持ってきた日傘に穴が空いていたそうです。

そんなデートは、彼女がこれまでしてきたデートとはまったく違いました。これまでのデートはイタリアンだ、フレンチだと高級レストランや六本木ヒルズの会員制レストランで食事。

一方、陽太さんは経済的にそういうことはしてあげられない。かといって真由さんにお金を出させるのも嫌なんでしょうね。「自分ができる限りのことを」と考えた結果がピクニックだったのです。

優しい彼の部屋を訪れるとあまりの異臭

その一生懸命さに真由さんは心を動かされましたが、すぐには結婚を決意できませんでした。見栄があるからなのです。以前は医者と結婚していて、友人みんなにうらやましがられた。あの優越感が忘れられない。そしてもう1つ、優しい彼には大きな欠点があったのです。

真由さんはとてもきれい好きなのですが、それでもモラハラ前夫からは「ここが汚い、そこも汚い、ちゃんと掃除しろよ」と、しょっちゅう注意されていたそうです。そこで陽太さんはどうなんだろうと疑問がわいたそうで、私は彼の自宅を見てくることをおすすめしました。

彼の自宅は狭いワンルーム。それはいいのですが、ドアを開けた瞬間、真由さんは愕然としたと言います。

「玄関にいきなり大きなゴミ袋が2つも置いてあったんです。靴だかなんだかわからないものも、山ほど盛りあがっていて足の踏み場もない。

玄関から部屋の中が見えたのですが、テーブルの上にも山ほどゴミや荷物が載っていて、部屋じゅうに異臭が漂っていて……とにかく臭かった!」

あまりの汚なさ、臭さに、その日は部屋に入らずそのまま帰ってきたそうです。

次ページ清潔だけどモラハラな彼か、不潔だけど優しい彼か…
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