異常な日本はいつまで経っても賃上げできない 「恐怖の5段活用」で浮き彫りになる日米の違い

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7月31日は新潟競馬場で夏の風物詩、アイビスサマーダッシュ(G3、芝1000メートル)が行われる。いわゆる「千直」というやつで、各馬はカーブのないコースを文字通り一直線に駆け抜ける。

するとお馬さんたちは、いかなる本能か外ラチ沿いに集まってくる。結果として8枠や7枠など外枠が有利になる。ただしそのことは皆が知っているので、枠連7-8などは悲しいくらいオッズが低くなる。実際、外枠に入った馬は、人気薄でもよく来るのである。

しかし千直レースが物珍しかったころはさておき、最近ではこれを得意とする馬や騎手が増えてきた。近年では1番人気が順当に馬券内に来るようになり、なおかつ人気薄も飛び込むからいよいよ難解である。言い換えれば、万馬券が狙えるレースともいえる。ここはギャンブルと割り切って、「千直」を楽しんでみることにしよう。

アイビスサマーダッシュの本命は絶好枠のシンシティ

絶好の8枠17番を得たシンシティを本命に抜擢する。前走、韋駄天Sで新潟千直に初挑戦して3着。5歳馬にしてダートからの転戦組で、鞍上の富田暁騎手は6年目で重賞未勝利なるも、ここは直線競馬向きと判断して先物買いと行こう。

対抗には千直の鬼、ライオンボスを。不利な1枠1番に回ったが、このレースには過去3戦して1着1回、2着2回。7歳馬で斥量58キロは辛そうだが、母父ステイゴールドの血統はよく「この道一筋」の馬を生み出すので軽視できない。

単穴は4歳牝馬のマウンテンムスメとする。連勝中で、このレースには不可欠の出足の良さが買い。鞍上のデムーロ騎手も実は千直を得意としている。

実績馬が不利な内枠に固まっているので、いかにも波乱の予感がするのが好ましい。以下はトキメキ、ヴェントヴォーチェ、アヌラーダプラ、ビリーバーまでを押さえよう。出でよ、万馬券!

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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