ステップワゴン対ノア/ヴォク最新ミニバン対決 ともにフルモデルチェンジ直後、その違いは?

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ステップワゴンの外観(写真:本田技研工業)
ステップワゴンの外観(写真:本田技研工業)

ただし、これもトヨタの某販売店によれば、「ノアやヴォクシーの上級グレードS-Zなどは、いろんなオプションを入れると500万円台になり、(高級ミニバンである)アルファードの中級グレードとあまり差がなくなった」という。アルファードは、車体サイズがより大きいことはもちろん、室内サイズも長さ‪3210‬mm×幅‪1590mm×高さ1400mmだ。‬新型のノアやヴォクシーも室内サイズは広がったが、やはりアルファードには敵わない。価格が変わらないのであれば、より上位機種のアルファードに流れるユーザーもいるようだ。ノア&ヴォクシーの敵は、ステップワゴンなど他社モデルだけでなく、意外に身内にもいるようだ。

販売実績ではノア/ヴォクシー、納期はステップワゴン

新型ステップワゴンは、5月27日発売だが、業界団体の自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した乗用車の販売台数データによれば、2022年6月単月における新車販売台数は3378台(全体の15位)。対して、同時期のノアが4302台(全体の9位)、ヴォクシーが4207台(全体の10位)。ステップワゴンは、ノア&ヴォクシーにやや水を開けられている状況だ。

ただし、納期は、ノア&ヴォクシーが2022年7月12日時点で6カ月以上なのに対し、ステップワゴンは2022年7月18日時点で、ガソリン車が3カ月程度、e:HEV車は半年程度だ。とくにノア&ヴォクシーは、グレードやオプション装備によっては納期がさらに遅くなるという。新型が発売されて間もないステップワゴンだが、ライバルと比べ納期が短いことが追い風となる可能性もある。

かつて初代や2代目、3代目などが大ヒットし、ミニバンの代名詞ともいえたステップワゴンだが、現在はノア&ヴォクシーや日産の「セレナ」といったライバルに対し苦戦している。果たしてステップワゴンの復権なるか、ノア&ヴォクシーがそのまま優位を保つのか。激しいミニバン市場の争いから目が離せない。

平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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