ステップワゴン対ノア/ヴォク最新ミニバン対決 ともにフルモデルチェンジ直後、その違いは?

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ステップワゴンの静電タッチセンサー(写真:本田技研工業)
ステップワゴンの静電タッチセンサー(写真:本田技研工業)

ほかにも、スライドドアの下に足先をかざすだけで自動開閉するハンズフリー機構を両モデルともにオプション設定する。荷物などを持ち、手が塞がっているときに便利な機能だ。また、スライドドアの開閉に連動しステップが自動で出入りし、小さな子どもや足腰が弱った高齢者の乗り降りをサポートする機構についても、両モデルとも同じくオプション設定だ。

ノア&ヴォクシーで採用されているロングアシストグリップ(写真:トヨタ自動車)
ノア&ヴォクシーで採用されているロングアシストグリップ(写真:トヨタ自動車)

加えてノア&ヴォクシーには、左右のBピラーに、乗り降りの際につかむことができるロングアシストグリップを標準装備する。子どもから大人まで握りやすい高さ(グリップ最下端地上高895mm)に設定したこの装備は、グリップの太さも、大人を想定したアッパー部、小さな子どもが使用するロア部に分けて最適化していることが特徴だ。より幅広い層に乗り降りのしやすさを提供しているという面では、ノア&ヴォクシーのほうが上だろう。

動力性能&燃費

ノア&ヴォクシーのハイブリッドシステムシャシー(写真:トヨタ自動車)
ノア&ヴォクシーのハイブリッドシステムシャシー(写真:トヨタ自動車)

次は、パワートレインについて。ノア&ヴォクシーには、1.8L・4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車と、2.0L・4気筒エンジンを搭載するガソリン車を設定し、駆動方式には2WD(FF)と4WDをいずれの仕様にも設定する。

対するステップワゴンは、2.0L・4気筒エンジンに独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用したハイブリッド車と、1.5L・4気筒ターボのガソリン車を設定。駆動方式は、ハイブリッド車が2WD(FF)のみ、ガソリン車は2WD(FF)と4WDを用意する。

ステップワゴンのエンジン(写真:本田技研工業)
ステップワゴンのエンジン(写真:本田技研工業)

両モデルともに、売れ筋はハイブリッド車だが、採用するシステムには違いがある。ノア&ヴォクシーは、走行状況に応じてモーターとエンジンを切り替えるシリーズパラレル方式を採用。ステップワゴンのe:HEVは、市街地の発進などではモーターのみ、加速時などはエンジンで発電してモーターで駆動する。また、高速道路の巡航時などでは、エンジン駆動に切り替わる機構だ。より多くのシーンをモーターで走るステップワゴンは、かなりスムーズな走りを実現しており、静粛性も高い。ただし、ハイブリッド車の燃費性能では、ステップワゴンがWLTCモード値19.5~20.0km/Lなのに対し、ノアはWLTCモード値22.0~23.4km/L、ヴォクシーは22.0~23.0km/L。より燃費がいいという点ではノア&ヴォクシーのハイブリッド車に優位性がある。

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