ステップワゴン対ノア/ヴォク最新ミニバン対決 ともにフルモデルチェンジ直後、その違いは?

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ノアのシフトレバー(写真:トヨタ自動車)
ノアのシフトレバー(写真:トヨタ自動車)

対して、ノア&ヴォクシーのハイブリッド車では、一般的なレバー式ATシフトに加え、「エレクトロシフトマチック」をオプション設定している。「プリウス」などにも採用されている電制シフトだ。‪ハイブリッド車で、「パノラミックビューモニター」と「パーキングサポートブレーキ(後方歩行者)」を選択した場合‬に装着される。操作方法は、レバーを右横に押し手前に引けばDレンジ、奥に動かせばRレンジに変わるなどで、一般的なシフトレバーとほぼ同じ感覚で操作できるため、他車から乗り換えてもすぐ慣れるはずだ。好みの問題もあるが、シフトの操作性では、ノア&ヴォクシーのほうが幅広いユーザーに対応しているといえるだろう。

室内の広さ&2列目シート

ノアの室内高&室内幅(写真:トヨタ自動車)
ノアの室内高&室内幅(写真:トヨタ自動車)
ステップワゴンの室内寸法(写真:本田技研工業)
ステップワゴンの室内寸法(写真:本田技研工業)

ノア&ヴォクシーの室内サイズは、長さ2805mm×幅1470mm×高さ1405mm。対して、ステップワゴンは長さ2845mm×幅1545mm×高さ1410~1425mmで、車体が大きいぶん、室内も広い。

両モデルともに7人乗りと8人乗りを設定し、7人乗りは2列目シートに2名が座れるキャプテンシート、8人乗りは3人がけベンチシートタイプを採用する。両モデルの2列目シートでは、スライドの方式や移動量などに違いがある。

ノア&ヴォクシー(7人乗り)のシートスライド量(写真:トヨタ自動車)
ノア&ヴォクシー(7人乗り)のシートスライド量(写真:トヨタ自動車)

ノア&ヴォクシーの7人乗り仕様で装着されている2列目シートは、スライド量745mmの「ストレート超ロングスライド」を採用する。先代モデルは、シートを横へ移動させた後に前後のロングスライドを行う方式だったが、新型では横にする手間を省き、そのまま前後に動かす方式となった。また、8人乗りの2列目シートも、6:4分割チップアップシートを採用し、705mmのスライド量を確保する。

ステップワゴンのシートスライド量(写真:本田技研工業)
ステップワゴンのシートスライド量(写真:本田技研工業)

対するステップワゴンの2列目シートは、逆に前後スライドに加え、横スライドも追加した。横へのスライド量は、右(運転席側)シートで左右75mm、左(助手席側)シートでは最大115mm。また、前後のロングスライドは、シート内寄せ時で865mm(スパーダとプレミアムラインは780mm)、外寄せ時で610mm(スパーダとプレミアムラインは525mm)。シートを内寄せすれば、前後スライド量はノア&ヴォクシーよりも多い。ただし、スライドの操作自体は、ノア&ヴォクシーがシート下のレバーを引いて前後に移動させるだけなので、より簡単だ。ステップワゴンでもシート下のレバーを引けば、前後左右に軽く移動させることができるが、ロングスライド自体は内側への横移動が前提となる。操作の手間が少ない点ではノア&ヴォクシーのほうが上だろう。

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