ステップワゴン対ノア/ヴォク最新ミニバン対決 ともにフルモデルチェンジ直後、その違いは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

なお、両モデルの2列目シートは、足を伸ばして座ることができるオットマンも設定した。ただし、ステップワゴンはスパーダとプレミアムラインに標準装備するのに対し、ノア&ヴォクシーはオプション設定だ。高級ミニバンのトヨタ「アルファード」などにも採用され、まるでファーストクラスに乗っているような快適な移動が味わえる装備がオットマンだが、それをより手軽に楽しめるという点ではステップワゴンに軍配が上がる。

収納方法が異なる3列目シート

ステップワゴンが3列目の視界を確保するために行った工夫(写真:本田技研工業)
ステップワゴンが3列目の視界を確保するために行った工夫(写真:本田技研工業)

3列目シートに座ったときの快適性では、両車ともに互角だろう。ただし、ステップワゴンは、3列目シートの位置を2列目や運転席と比べてもっとも高くしたり、水平なベルトライン(サイドウインドウの下端)を採用したことで、かなり視界が広い。ホンダが「乗り物酔いなどをしにくい効果」を狙った工夫が功を奏し、より快適な居住性を持つといえる。

また、3列目シートの収納は、ノア&ヴォクシーでは先代と同様に左右跳ね上げ式を採用する。新型では、シート下のレバーを引くと軽い力で3列目が持ち上がり、ワンタッチでロックできるため、操作性はかなり向上している。

床下収納タイプの3列目シートを採用したステップワゴン(写真:本田技研工業)
床下収納タイプの3列目シートを採用したステップワゴン(写真:本田技研工業)

一方、ステップワゴンの3列目シートは、これも先代で好評だった床下収納タイプだ。3列目の背もたれを前側に倒して、シート全体を手前に引くと床下へ格納できる。操作にはやや手間がかかるが、畳んだ3列目シートが荷室へ張り出すノア&ヴォクシーと比べると、荷室スペースはより広くなる。さまざまな荷物の量や形状に対応するステップワゴンのほうが、より幅広い積載能力を持つといえるだろう。

なお、ノア&ヴォクシーとステップワゴンでは、どちらも停止位置を設定できるメモリー機能付きの電動パワーテールゲートもグレード別で設定する。これは、縦列駐車時など、車両の後方が狭い場所でも、テールゲートの角度を調整できるため、荷物を出し入れしやすい機能だ。ノア&ヴォクシーはグレード別オプション、ステップワゴンはスパーダとプレミアムラインに標準装備されている。

乗り降りのしやすさ

後席スライドドアは、両モデルともに電動で自動開閉するパワースライドドアを採用している。小さな子どもや高齢者などでも、簡単にスライドドアを開閉できる装備だ。ステップワゴンでは、軽く指先を触れるだけで開閉ができる静電タッチセンサー式ドアノブを全車に新採用した。ノア&ヴォクシーでは、ドアノブのスイッチをワンタッチするだけで自動開閉する従来のタイプをS-ZとZに設定する。より簡単で、幅広いグレードに装備されている点ではステップワゴンのほうが上だといえる。なお、両モデルともにスマートキーによる開閉も可能だ。

次ページ気になる燃費性能や走行性能は?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事