ピアニスト、指揮者、社長、反田恭平が開く新境地 「クラシック音楽をビジネスとして成功させる」
本気で1位を狙ってコンクールに挑んだ
――ショパン国際ピアノコンクールでの日本人の2位入賞は世界的なピアニストである内田光子さん以来51年ぶりのことです。
コンクール後、世界が変わった。海外でも日本でも、多くの方に注目してもらえてありがたいです。
長い時間をかけて準備し、心身を整えて臨みましたが、1次予選が始まってからは特有の空気の中で、ただ必死でした。コンクールではみんなが1位を狙っていくし、もちろん僕もその一人。でも、それが狙って取れるようなものではないことは理解していました。
だから、子どもの頃からの夢だったファイナル(本選)の舞台で、オーケストラと一緒に僕のいちばん好きな「ピアノ協奏曲第1番」を弾けて幸せでした。ポーランドの聴衆からもらった「最高のショパニスト」という賛辞は自信につながった。今は2位という結果に満足しています。
――コンクールのために、どんな準備をしたのですか?
2017年からポーランド・ワルシャワのショパン音楽大学に留学しました。マズルカやポロネーズといった民族舞踊への理解を深めるには、現地で学ぶことが重要と考えたからです。
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