ピアニスト「反田恭平」が飛び抜けている理由 新しい形でオーケストラを運営する意味とは?
今最も話題のピアニスト、反田恭平氏。2021年第18回ショパン国際ピアノコンクールで、日本人としては51年ぶりに2位受賞を果たした。
2016年のデビュー・リサイタル以後、ピアニストとして精力的に活動しており、メディアにも多数出演。コロナ禍、コンサートの中止や延期が続いていた時期にいち早く有料動画配信を始めるなど、新しい取り組みに意欲的なことでも知られる。
さらに敢えて世界最高峰のショパンコンクールコンクールに挑戦し見事輝かしい賞を獲得したことは、実力をさらに確実に示すとともに、自らの夢に向かう道を大きく広げた。
「代表取締役」としての顔
そんな反田氏のコンサートが5月10日、サントリーホールにおいて開催された。氏がいわゆるアンバサダーの役割としてのブランド・フレンド契約を結ぶ、ビーエムダブリュー(BMW)の主催による「BMW Presents 反田恭平&フレンド スペシャルコンサート」だ。
車とクラシック音楽。一見して異質な印象のある、このコラボレーションはどのように生まれたのだろうか。今回、コンサート前のひととき、反田氏へのインタビューの機会を得た。
まず、反田氏をクラシック音楽界において特異な存在たらしめているのが、「“株式会社”ジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)」代表取締役としての顔だ。一般的にオーケストラは利益を追求しない「財団法人」という形で運営されており、株式会社化は世界的に見ても非常に珍しい。
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