「トランプ復権」ウクライナ戦争で露呈した悪夢 懸念すべき米中ロ「専制トリオ」時代の到来
プーチンの明らかな誤算
まず、ロシアのウクライナ侵略のこれまでの経過を振り返っておこう。
プーチン・ロシア大統領の軍事、外交両面での誤算は明らかだ。軍事面での誤算とは、侵略戦争の準備から開始、そして遂行に至る数々の判断ミスである。ウクライナのゼレンスキー政権を難なく倒せると考え、戦争の長期化が避けられると読んでいたことは間違いなかろう。欧米がウクライナへの軍事支援について結束したことも誤算であった。
結果として、ロシアは軍事面で多大な犠牲を払い、経済面でも損失を被りつつある。人材は海外に流出し、科学の発展や技術開発に支障をきたす可能性があり、国の国際的な評価は大幅に下がってしまった。国力という観点からみると、軍事や経済というハードパワー、それ以外のソフトパワーともに、低下の道をたどっていると言わざるをえない。



















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