自信満々な人ほど、実は信頼されない深い理由 頭のいい人が人間関係で失敗する落とし穴

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「わからない」を正直に申告するとトク

一般的には、自信がある人ほど、影響力が大きいと思われている。「自信は磁力のように他人を引きつける。誰もが、自信がある人の話に耳を傾け、その人に従おうとし、信頼しようとする」と。

しかし、知的に誠実であるほど、あらゆることに確信を持つのは不可能になる。ジェフ・ベゾスの例が示すように、ちまたにあふれる「自信があれば影響力が高まる」式の定説は、実は正しくない。

「自信」という言葉には、大きく2つの意味が含まれている。

1つは、「知識に対する自信」である。つまり、何が事実かをどれだけ確信しているかということだ。

「彼がうそをついているのは99%間違いない」「これがうまくいくことは保証する」「次の選挙であの政党が勝てるわけがない」といった言葉で使われる自信である。

もう1つは、「対人関係に対する自信」だ。これは「自己肯定感の強さ」の表れだとも言える。人前で堂々と振る舞ったり、集団内に自分の居場所があると感じられたり、「他人が自分の話に耳を傾けてくれている」と実感したりするとき、人はこの自信を感じている。

「知識に対する自信」と「対人関係に対する自信」は、混同されがちである。

たとえばチームを叱咤激励しながら「絶対に成功する」と言っているリーダーのような、両方のタイプの自信を持っている人は想像しやすい。

同じく「えーと、何をすればいいのかよくわからないのですが……」と不安そうに口ごもる、両方のタイプの自信がない人の姿も想像しやすい。

だが、「知識に対する自信」と「対人関係に対する自信」という2つの自信はセットである必要はない。

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