高くても惜しくない!猫好きの買い物事情 8万円の全自動トイレまで登場

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猫の関連商品で高級化が進むのは食品だけではありません。室内飼い中心になったからか、住環境をよくしようとさまざまな猫グッズの高級化が見受けられます。

デザイン性重視の猫グッズが増加

猫といえば爪とぎ。家のじゅうたんや壁紙などで爪を研がないよう、猫の住む家には大抵あるものです。一般的に段ボール製、木製、麻布が貼ってあるものなどがあり価格も500円程度からありますが、最近、その爪とぎにデザイン性を重視したものも出てきています。

わが家は猫の形をした3000円弱の製品を使用していますが、上には上があり、ソファ型でファーやスワロフスキーのついたデコラティブなものでは2万円近くするものも。段ボール製、しかも1年程度で買い換える消耗品としてはなかなかに高価です。

ネコは遊ぶのも大好き(写真:アオサン / Imasia)

運動不足を解消するためのキャットタワーも高級化しています。ホームセンターでは1万円前後からありますが、デザイン性の高いものでは4~5万円、桐やヒバ、杉などの天然木の無垢材を使ったものでは10万円前後と高額です。極めつけは猫トイレ。猫砂だけを使うもの、ペットシーツと併用するシステムトイレなど2000~5000円程度が主流ですが、家具調デザインのものでは3~5万円程度、最近は8万円前後の全自動トイレまで登場しています。

星新一さんのショートショートに「ネコ」というお話があります。異星人を見て気絶してしまった飼い主に代わり飄々(ひょうひょう)と質問に答える猫。猫の平均寿命は15年前後。長い付き合いの中、飼い主を「奴隷」と言いながらも「この生活には満足している」と評してくれる、そんなお猫様のために、私たちは今日も喜んで彼らのお世話をするのです。

石山 真紀 フリーライター・売り場研究家

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いしやま まき / Ishiyama Maki

法政大学卒業後、食品企業で販売の現場に携わる。その後、流通コンサルタント企業へ転身。結婚による退職後、物流業界新聞社、流通業界雑誌社を経て、2008年よりフリー。現在は流通専門誌や弦楽器専門誌などでも取材・執筆・編集に携わるほか、売り場づくりやマーチャンダイジングの研究も行っている。
 

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