高くても惜しくない!猫好きの買い物事情 8万円の全自動トイレまで登場

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何とも可愛らしいチンチラ(写真:AH86 / Imasia)

日本のキャットフードといえば1987年の発売以来、味にこだわりのある猫たちに愛されている「モンプチ」ブランド。真っ白でフワフワの毛を持つチンチラが、ガラスの器で優雅に食べるCMは、「猫まんま」や「にぼし」といった従来の猫の食事イメージを覆しました。

猫を飼っていない人にも認知度の高い同ブランドですが、こちらは世界最大の食品メーカー、スイス・ネスレ社のペットケア部門であるネスレピュリナペットケアの商品です。ネスレ社というと「ネスカフェ」などのコーヒーやチョコレートの「キットカット」などのイメージが強いと思いますが、ペットフード部門でも世界的な販売網を持っています。

あのペットフードブランドはどのメーカー?

ネスレ社がペットケア市場に参入したのは1985年。日本では茶トラの猫が描かれた青いパッケージの「フリスキー」ブランドで知られました。その後高級志向の「モンプチ」を投入し大ヒット。今では100種類以上のラインナップを誇ります。2001年、同社は米国の大手ペットケア企業ラルストンピュリナ社と合併し、ネスレピュリナペットケアが誕生。以降、既存の「フリスキー」「モンプチ」に加え、「ピュリナワン」「プロプラン」などのブランドを立て、ペットフード業界をリードしています。

ネスレ社と同じように「スニッカーズ」や「M&Ms」などのチョコレートでメジャーな米国のマース社も「カルカン」や「シーバ」などのキャットフードのメジャーブランドを持っています。菓子売り場で見る「キットカット」対「スニッカーズ」の構図が、ペットフード売り場では「モンプチ」対「シーバ」に……と考えるとちょっと面白い光景です。

食品メーカーとペットフードの関係は日本にも当てはまり、日清製粉グループの日清ペットフードは「懐石」や「キャラット」ブランドを、マルハニチログループのアイシアは「黒缶」「金缶」などのブランドを持っています。

筆者が12月1日配信「出張、旅行のおみやげは現地スーパーで探せ」でも書いたように、筆者は海外の旅先でも地元のスーパーによく立ち寄ります。お土産探しの最中、わが家の猫にと、日本では見たことのないパッケージのキャットフードを見つけてはいろいろ買い込んでいますが、そんな海外のペットフード売り場でも「ネスレピュリナ」や「マース」ブランドの商品は見かけます。リサイクルの観点からか、欧州のウェットフードは缶詰よりもパウチやアルミのトレイタイプが一般的です。

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