妖怪ウォッチも焼け石に水?マックの窮状 8月の既存店は前年比25%のマイナス
9月に入って最初の週末。東京・練馬区のとあるマクドナルドでは、子供連れの家族客を中心に長い行列を作っていた。目当ては、子供たちの間で大ブームとなっている「妖怪ウォッチ」の限定カードを特典にした「ハッピーセット」だ。
「限定発売している月見バーガーを食べようと思ったが、さすがに行列を見てあきらめた」――。日曜日の昼にマクドナルドを訪れた20代後半の会社員はこう嘆いた。
上場以来、最大の落ち込み
ところが、活気に満ちた週末から一転、2日後に発表された8月の月次状況は、まさに惨憺たるものだった。
日本マクドナルドホールディングスは9月9日、8月の月次売上状況を発表した。既存店売上高は前年同月比で25.1%減という“超”がつくほどの大幅なマイナスとなった。この数値は2001年7月の上場以来で最も大きな落ち込み幅となる。
「想像していたよりも悪い数字だった。まさに異常値といえる」。業界歴の長い外食ジャーナリストは25%減の印象についてこう語る。内訳を見ても、客数は同16.9%減、客単価も同9.8%減と、今年最大の下げ幅となった。
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