日本人に「やる気を失わせた」コロナ禍2年の大罪 ここぞ!でモチベーションを上げる意外な方法

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2 ネガティブバイアスが生み出す末路

コロナ禍で私たちが触れる情報は、注意喚起の観点からも、どうしてもネガティブな内容が多くなっていました。

その影響を受けて、この2年間で物事をネガティブに見てしまう思考も知らず知らず定着してしまっているのではないでしょうか。

例えば、2022年6月1日からの入国基準の緩和について。先に説明があったこの情報だけで、外国人がたくさん来て、また感染拡大しないだろうか、と不安に考えた人も多いと思います。

しかし、一方では、私たち日本人であっても、海外に行った際には帰国時に現地出国前72時間以内にPCR検査を受けて、さらに入国時にも検査を受け、必要に応じて施設隔離や自主隔離を受けなければならなかったのが、渡航先によっては出国前72時間以内のPCR検査で陰性であれば、入国時の検査、隔離はなしになるなど、大幅に緩和されました。

私たち日本人自身も帰国しやすくなった、というプラスの側面もあったりするのです(もちろん、この施策の是非は人によって違います。ここでは、物事の捉え方の一例としてあげています)。

こうして具体例で考えるとよくわかるように、約2年間にわたり、私たちは必要であったとはいえ、ネガティブな情報に毎日触れてきて、その影響で物事をネガティブなものと見たり、捉えたりする癖が染み付いてしまっています。

withコロナの時代が始まり、世の中が動き始めたからこそ、自分がネガティブなことばかり気にする癖がついていないかをチェックしてみましょう。そこに注意を払っていかないと、例えコロナが収束したとしても、なかなか新しい行動を始められない、行動したいという意欲がわかない、ということになってしまいます。

3 「体験数の減少」がモチベーション復活を深刻にする

コロナにより、人との接触や交流、緊急事態宣言、蔓延防止法の適用時は、外出自体も自粛しました。その結果、この2年間極端に私たちの生活から機会が減ったのが「体験」です。

体験とは、誰かに会ったり、行きたかった場所に行く、刺激を受けることを指します。そして、この体験の数の圧倒的な減少も、私たちのモチベーションの復活に悪影響を与えています。

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