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「正直不動産」原案者がぶっちゃける業者の選び方 長嶋修×夏原武が語る「日本の不動産市場」

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  • 長嶋 修 不動産コンサルタント(さくら事務所 会長)
  • 夏原 武 ルポライター、漫画原作者
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――最後になりますが、これからマンションを買おうと思っている一般の方にアドバイスをお願いします。

長嶋:早稲田大学の調査によれば、マンションの寿命は平均65年くらいなのだそうです。ただこれは人間の平均寿命と同じ計算方法なので、50年持たずに壊してしまうマンションもあります。

そもそもの歴史が浅いので現実として築100年のマンションは存在しませんが、現在の技術、設計で建てたマンションは、管理さえしっかりしていれば100年は持つだろうと私は思っています。しっかりとした管理がなされている、持続可能性の高いマンションを選ぶようにすれば、良い買い物ができるでしょう。

夏原:専門家ではないのでアドバイスというのは難しいのですが……。「マンションを買う」ということは、「部屋を買う」ということではありません。あくまで、マンションという大きな箱の中の一部分を専有させてもらう、ということなんですよね。そう考えれば、きっとマンション全体のことが気になってくるはずです。自分もマンション管理に積極的に関わろうとか、意識が変わってきますよね。

「正直」な不動産会社の選び方

長嶋:不動産業界で多くの取材をされてきた夏原さんに、最後にもうひとつ質問です。

マンション選びという難しい決断をしていく時に、どういう不動産会社を選ぶべきでしょうか。「正直」な不動産会社の選び方を教えてください。

夏原:まず言えるのは、「会社の看板だけで選ばないほうがいい」ということですね。会社が有名だからとか、企業規模が大きいからとか、そういうことで選ぶのはやめておきましょう。

「面倒くさがらない営業マンに出会うまでがんばってください」と私はよく言っています。たくさんの会社がありますが、結局は人なんですよ。お客さんのワガママに対して、できるできないも含めて真摯に応えてくれる営業マンは信頼できると思います。

逆に、「今日中に決めてください」とか、返事を急がせるような人は絶対にダメ。「時間はかかるかもしれませんが、一緒に考えていきましょう」というスタンスの営業マンがいいですね。

長嶋:『正直不動産』の月下ちゃん(月下咲良。新入社員で永瀬の部下)のような。

夏原:ええ。そういう対応を面倒くさがったり嫌がったりする営業マンはNGです。返事を急がせるというのは不動産業界のひどい習慣のひとつですよ。自分都合の。だから私、決算期の前には不動産会社に行かないほうがいいですよってよく言うんです。ヘンな物件を押し込まれるからやめたほうがいいよって(笑)

長嶋:本当に……その通りですね(笑)不動産を探す時には、プライベートの領域まで大きく踏み込んだ話をすることになります。お金の話はもちろん、日常生活の話も。ですから、そうした話を腹を割って話せる担当者を見つけられるといいですね。

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