凄い活気!女子プロ「スターダム」大躍進のウラ側 ブシロード社長兼会長の木谷高明氏に聞く(後編)
女子プロレスという枠を超え、リング内外で話題を巻き起こし、総合エンターテインメントとして人気を集めるスターダム。プロレス好きだけでなく、新たな層のファンも開拓し、世間一般にも広く知られつつある。
その最大の魅力は、選手たちの存在にほかならない。彼女たちが生き生きと輝けるよう、運営会社はどのように向き合い、支えているのか。前編に引き続き、2019年にスターダムをグループ化して以降、売上高5・5倍に成長もさせてきたブシロード社長兼会長の木谷高明氏に聞いた。
20代前半中心とした若い選手たちが躍動
――改めて、スターダムがファンを引き付ける魅力は、どこにあると思いますか?
選手は20代前半を中心に、10~30代とみんな若いんです。何に対しても前向きで、動画コンテンツひとつ見ても、生き生きとして本当に楽しそう。見ている人たちも元気になれるのが、大きな魅力なのかなと思います。
プロレスとしては、試合に選手たちの私的な感情が入っているような、昭和っぽいドロドロしたところも面白いですね。2021年3月、ジュリア選手と中野たむ選手が、愛憎劇の末に髪切りマッチ(※敗者が丸刈りになる試合)をしたんです。結果、ジュリア選手が髪を切ることになり、昭和だったら「ひどい!」となりそうですが、「ずるい、オシャレじゃん」と中野選手が言って笑わせて、楽しい雰囲気で終わりましたね。
ユニット間の選手の移動、裏切り、抗争などさまざまなことが起きますが、ストーリー展開が早いので時代に合っていますし、YouTubeだけ見ても十分に全体像を把握できるので、初めての人も楽しめて、推しも見つけやすいと思います。
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