よく聞く「モンテッソーリ教育」って結局何する? 「~してあげよう」の思いが子の成長の邪魔に…
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育は、グーグルやフェイスブック、アマゾンなどの創業者、また将棋の藤井聡太棋士などが学んだ教育法として注目を浴びました。多くの教育法が子育ての経験から生まれているのに対して、モンテッソーリ教育は、医学、生物学、心理学といったさまざまな学問の土台の上に成り立つことが最大の特徴です。
1907年に、イタリア初の女性医師であったマリア・モンテッソーリが確立した教育法で、子どもが自分でなんでもできるように環境を整えた「子どもの家」をつくったのがその始まりだとされています。
「子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。もし、できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいのか、やり方がわからないだけなのです」という考えの下、子どもの家ではすべてが子どもサイズで自分でできるように環境を整えました。
その新しい環境におかれた子どもたちが、生まれ変わったように活動を始め、当時の人々に衝撃を与えました。その姿は「新しい子どもの誕生」と称され、世界中から見学者が絶えなかったそうです。
また、モンテッソーリは、0歳から24歳までの6年ごとを4つの期間に分けて「発達の四段階」としました。子どもは年齢を経るごとに、体の成長に比例して心も中身もなだらかに成長していくものだと大人は考えがちですが、モンテッソーリは次のように言っています。
「子どもの中身は年齢ごとに大きく変容しています。それは、あたかも、蝶が卵で生まれ、青虫になり、さなぎになり、美しい蝶に羽化していくかの如くです」と。
今、わが子がこの四段階のどこにいるのか、次の「発達の四段階」を確認してみましょう。