よく聞く「モンテッソーリ教育」って結局何する? 「~してあげよう」の思いが子の成長の邪魔に…
本稿を読んでいる方々は、いちばん最初の「乳幼児期」のお子さんの保護者が多いと思います。モンテッソーリは、「0~6歳の間は、その後の人生を生き抜くために必要な80%の能力が備わる、人生においていちばん大切な時期である」と言っています。今、わが子は人生においていちばん大切なステージにいるのです。
コンピューターでいえば、ハードウェアが6歳までにでき上がり、そのあとにたくさんの情報が入ってくる。これが0~6歳の大切さです。さらに、0~6歳の間の乳幼児期を前期と後期に分ける。
0~3歳が前期、3~6歳が後期です。0~3歳は無意識的に記憶する時期で、ありとあらゆるものを写真で撮るかのようにすべて吸収できるすばらしい力をもっています。3~6歳になると、私たちが使っている意識的記憶、メモリー機能を使って覚えていくというように変わります。
モンテッソーリ教育は、わが子の成長段階を知り、適切な環境を整えるもの。
0歳からの教育と聞くと早期教育をイメージするかもしれませんが、何をいつ与えるのか、そのタイミングをとても大切にする適時教育です。
子どもが本来もっている力を信じて、「自分1人でできるように手伝う」。これがモンテッソーリ教育の本質です。