「英語は文法間違ってもとにかく話す」がダメな訳 使える英文法の修得は暗記と理解の区別がカギ

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私が幼い頃、知り合いの年配の女性がフィリピンから来た男性に、「暑いのでクーラーをつけて涼しくしてほしい」ということを伝えるため、“ice, ice”と身振り手振りを交えて伝えていたことがありました。それでもばっちり伝わるわけです。コミュニケーションを取ろうとするその女性の姿勢は素晴らしいと思います。しかし、せっかく英語を学習するからには、もう少し踏み込んだことも言えるようになりたいはずです。

例えば、海外のニュースサイト記事を正確に読み取るには、高校レベルの英文法が必要です。また、リスニングもある程度のレベルを超えると、聞き取った音の意味を正確につかむために高校レベルの英文法の知識を使います。ライティングはもちろんのこと、スピーキングも言いたいことを正確に幅広く伝えるためには、英文法が必要です。

ケンブリッジ英語検定も文法を重視

ちなみに、本格的なスピーキングテストを実施するケンブリッジ英語検定でも、評価基準に文法が入っています。このように、英文法は英語のすべての技能の基礎だといえます。

さて、このように英文法が重要であるにもかかわらず軽視されてしまっている現状で、私たちはどのように英文法の学習を進めていけばよいのでしょうか。まずは、悪しき英文法勉強法について触れておかねばなりません。

「4択の問題集を何度も解いているのですが、文法ができるようになりません」

これは、私が最近受ける相談のなかでもかなり多いものです。しかし、残念ながら、「問題集を繰り返す」という勉強法で英文法が身につくことはまずありません。問題を「繰り返し解く」だけでは、英文法の「仕組みを理解」できないからです。

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