「ペントハウス」に見る韓国コンテンツの強気戦略 実は世界だけじゃない、国内コンテンツも充実
近年、世界的に大きな影響を及ぼしている韓国コンテンツは、ドラマ、映画、音楽などを含め、すべてが海外進出を目指しているのだろうと思う人も少なくないと思います。
しかしそれは、すべてのコンテンツに当てはまる話ではありません。むしろ、韓国コンテンツの中には、国内向けに作られているものも非常に多く、世界進出を目指しているものばかりではないということをお話ししていきましょう。
「商品」としてのコンテンツ
韓国ではコンテンツを、「作品」という概念とともに、「商品」の1つだと思う人が多いのです。たしかに商品の一種だと思えば、コンテンツというものを作る前からターゲットを明確にすることが当然必要だと思うのでしょう。韓国ではコンテンツを作る際にまず決めるのがどこにターゲットをおくのかということです。
もちろん20年ほど前に比べると、今は「韓国コンテンツ」というカテゴリーに属するだけでも海外で注目を集めやすくなりました。一方で、実際に海外ではそれほど知られていないのに、韓国国内で大人気のコンテンツもあれば、韓国国内ではそれほど話題にならなかったものが海外で大きな反響をもたらし、あとから韓国国内で関心が高まる、ある意味、逆輸入のようなものもあります。
ここで筆者がお伝えしたいことは、何度も世界的な成功事例を作り上げた韓国コンテンツといえども、大事なのは「コンテンツの目指す先をはっきり分けること」です。
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