実は岡さん、最初からフルリモート勤務という条件だったわけではない。大倉さんが説明する。
「私どもの会社は、2020年3月31日まではリモート勤務すらゼロでした。ただ、世の中的にもコロナのなんたるかもわからず、不安が高まっていた状況。そこで社内に災害対策本部を立ち上げて、4月末までの1カ月でリモート勤務100%にする状態を作れ!と号令をかけて、体制を整えました。岡さんは、そんな渦中にウチに来てくれたことになります」
「東京にも当社の拠点がありますので、初めは東京と浜松とで半々ぐらいの勤務になるのかな、と考えていました」と岡さんも振り返る。「ただ、その直前にコロナが真っ盛りとなり、フルリモート勤務ということに。私は神奈川県に住んでいますが、入社以来、浜松の本社には一度も出社していません」
「地元にいながら、自分が面白いと
思える環境で働けるのが魅力」
岡さんの担当するICT、DXという分野であれば、フルリモート勤務とも親和性が高いと感じられるが、ほかの例もある。
三浦周さんはグローバル人事部のスタッフ。千葉県に住んで、必要に応じて浜松にも出社するというハイブリッド勤務をしている。
「担当しているのは採用と人材育成。日々リモートで採用面接をしたり、社内研修の事務局として会場を押さえたり、運営をサポートする、という業務です」
リモートで研修を仕切るのはなかなか大変だと思うが、実際にはどうなのだろうか。
「現場にいるスタッフと連携しますし、必要なときは出勤しますので、特に問題はありません」
前職は、人材系ベンチャーで、新卒採用の1期生。自己研鑽のプログラムで出会った大倉さんの誘いを受けて、2020年4月に転職した。
「リモートのいいところは、自分の裁量で仕事がしやすいこと。もちろん現場でなければつかめないものがあることも確かですが、そこは状況に応じて行くべきときには行く、ということでスムーズに仕事ができています」
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