「一重の子が生まれたら…」整形女子の婚活不安 「相手に自分の全部を曝すべきか」問題を考える

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私は、たかおみに言った。「会員さんたちの中には、うつ病を患って休職した人、今でも通院している人は、何人かいらっしゃいます。病歴を打ち明けるかどうかは、人それぞれです。過去には、そのまま言わずに結婚した方もいますし、打ち明けてもそれをパートナーが受け入れてくださり、結婚していった方もいます。話すかどうかはご自身の判断です」。

これは私の意見なのだが、これまでうつ病とは無縁だった人が、結婚後にストレスを抱え発病することもあるかもしれない。隠しごとなく、すべてを打ち明けて結婚することが理想ではあるが、言ってご縁がダメになり後悔するなら、言わなくてもいいのではないかと思う。

ことに、たかおみの場合は子どもを望む結婚ではない。子どもを授かるとなると、服用している薬や遺伝などの影響が気になるところだが、これからの人生を共に歩いていくパートナーを探す結婚ならば、健康管理も自己責任ではないか。

一方で、打ち明けてダメになるご縁は、そもそもご縁がなかったと考える人もいるだろう。相手のすべてを受け入れてこそ、運命共同体の結婚なのだ、と。

こんな話をすると、たかおみが言った。「そうですね。もう少し自分でも考えてみます」。

本当に、これは人それぞれなのだが、皆さんはどう思うだろうか。

「二重に整形したこと」を相手に伝えるか

さとえ(36歳、仮名)は、としお(38歳、仮名)と真剣交際に入り、2カ月が過ぎた頃、としおの相談室から連絡が入った。

「こちらとしては、そろそろプロポーズをと考えています。さとえ様の結婚へのお気持ちは固まっていますか? プロポーズしたら受けてくださるでしょうか?」

結婚相談所の場合、プロポーズの時期になると仲人間で、お互いの意思確認をしあうことが通例だ。なので、プロポーズをして断られることは、まずない。としおの相談室からそのような連絡がきたことをさとえに告げると、とても嬉しそうだった。

ところが翌日、「ちょっと相談したいことがあります」と連絡を入れてきた。「実は私、長期休暇のときにまぶたを二重に整形したんです。それをとしおさんに伝えたほうがよいでしょうか」。

としおとお見合いをしたのは美容整形を受けた後なので、彼はさとえがもともと二重の女性だと思っている。彼女が会員になったのは1年前なので、私は一重の彼女に出会っている。年明けから何度か面談をしているが、まぶたを整形したことにまったく気づかなかった。それくらいナチュラルだったし、人は相手が一重だろうが二重だろうが、そこまで細かく気に留めていない。

そう伝えると、さとえは言った。

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