「奨学金290万円」女性、年収120万円での返済生活 非常勤講師を経て正規雇用も、パワハラで退職

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「私はもともと外で働くのが好きで、専業主婦は向かない性格なんですね。主人からは『パートぐらいにとどめて、育児に専念してほしい』と言われましたが、ワンオペ育児に耐えられなくなってしまい、主人の反対を押し切って保育園に入れて、生保レディを始めました。

だけど、子どもの病気で仕事ができなかったり、それで上司が嫌な顔をすると、また自分を責めたりしてしまい、結局そこも私のメンタルの弱さが出て辞めてしまったんです。『私の心の弱さがあるうちは、どこに行っても結局辞めてしまうんだろう』と悲しくなりました」

さまざまな困難が続いた三宅さんだが、ここから人生が動いていく。きっかけとなったのは、大学時代、寮生活をともにした親友の存在だった。

「大学時代の親友がカウンセリング・コーチングの分野で起業したんです。彼女は過去にうつ病を発症しているのですが、カウンセリングを受けたところ治癒した……というのがその理由です。

その話を聞いて、どんなものなんだろうと思って、興味本位で彼女のカウンセリングを受けたんですよ。そしたら、15年近く悩んでいた摂食障害が3カ月で治ってしまったんです。

『この15年間はいったい何だったんだ!?』と感動するとともに、私もカウンセリング・コーチングを仕事にしようと思って起業しました。

でも、私が住んでいるのは田舎なので、カウンセリングもコーチングも認知されていない。そんな時に偶然、『よく当たる占い師』に出会い、『田舎でも、占い師としてならやっていける!』と思って、弟子入りしたんです。今は占いを、カウンセリングとコーチングも絡ませながらやっています」

三宅さんによると、占いもカウンセリングもコーチングも、それぞれ別物ではあるが似ているところも多いそう。占い師としての活動を始めて3年目になる今でも、仕事は好調なのだという。

「メインは出張占いなので、行けても1日3件が限界です。イベント会場などがあれば、十数件は占えますが、最近は子どもが小学校に上がったので、家庭を優先してゆるく活動をしています。それでも、パートよりは稼げていますし、これで奨学金を返しています。あと、摂食障害が治って3〜4年経ちますが、最近ようやくむくみが取れて、顔が小さくなりました」

教育免許は無駄になったものの…

占い師という仕事に対して、将来的には「会社員より稼げる可能性もある」と考えているという三宅さん。すっかり前向きに生きられているようだが、それでも彼女自身が語ったように、せっかく大学まで行って取得した教員免許が無駄になってしまったのも事実。このことをどう考えているのだろうか?

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