メールが劇的に伝わりやすくなる3つのポイント 一文に要素を詰め込みすぎていませんか?

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時系列もはっきりさせます。

1. 会社の帰り、ハンバーガーショップへ行った。
 2. 翌日、財布がないのに気づいた。
 3. お店に電話をした。
 4. 財布を受け取った。

【1】は、前日のできごと。
【2〜4】は、その翌日のできごとです。

最初の一文で前日のできごとをまとめ、そこから翌日の話につなげました。また「この間一日」は、その前の文に「翌日」とあるので削ります。頭に浮かんだことを整理しないまま書き出してしまいがちです。いったん、時系列に沿ってまとめると文章の構成がつかみやすくなります。

■ポイント
・丁寧に書くことと、何度も同じことを書くことは違う。
・読む人にわかりやすく言葉を整理する。

一文に要素を詰め込みすぎない

【3】1つの文に、1つの要素

<例文 3>
 大学時代は応援部で吹奏楽のために良好な人間関係の構築と部の運営に尽力した。

この文は要素を詰め込みすぎているため「何のために」「何に尽力した」のかが、明確になっていません。そのため理解しづらいのです。

<例文1>のポイントで「1つの文は1つの要素で書く」とお伝えしました。要素を詰め込み過ぎた文は、要素ごとに分けるようにします。ここのポイントは、「応援部に所属していた」ことと、そこで「尽力」した内容を分けて書くことです。書き直してみてください。

 〈改善例 3-1〉大学時代は応援部の吹奏楽に所属していた。そこで良好な人間関係の構築と部の運営に尽力した。

一旦、要素をわけて文を書き直しました。例文3よりはすっきりしました。しかし2つ目の文にある「良好な人間関係の構築」と「部の運営」がそれぞれ何を言っているのか、具体的にわかりません。

・何のために良好な人間関係を構築したのか?
 ・部の運営とは何のことなのか?

それぞれを、さらに分けて考えます。ポイントは、概念的な言葉ではなく、できるだけ具体的にイメージできる言葉で表現することです。具体例はみなさんの想像にお任せします。まずは「良好な人間関係の構築」について、書き加えてください。

 〈改善例 3-2〉大学時代は応援部の吹奏楽に所属していた。吹奏楽のクオリティーを高めるために、仲間とのコミュニケーションを第一に考えた。

ここでは「吹奏楽のクオリティーを上げるため」という目的を付け加え、「そのためには良好な人間関係が大事だよね」という形にしました。また、「人間関係を構築」という言葉は堅苦しくわかりづらいので、「コミュニケーション」という一般的な言葉に置き換えています。

次に、「部の運営」についても加筆してみてください。想像の範囲でかまいません。

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