50歳から「仕事が楽しい人」と「楽しくない人」の差 「年をとると、仕事がない」と思っていますか?

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「人と話すのが好き」「センスがいいと言われる」「環境問題に興味がある」など、好きや得意、好奇心は最大の資産。エネルギーのもとになります。そんな自分のなかにすでにある資産を総動員して、仕事はできていくのです。「老い」も、大切な資産になります。

健康食品の通販番組には、80代のボディビルダー、90代のジムインストラクターなどがよく出てきます。彼らは80代、90代だから賞賛され、ニーズがあるわけです。知り合いにも、50代でヨガを始めて、60代でインストラクターになった女性がいます。老いの体に精通しているため、中高年に合ったヨガを教えてくれると大人気。

中高年は、だれでもできるような仕事を奪い合っている場合ではありません。50代、60代、70代……と、その年代なりの戦い方があるのです。

「この仕事しかできない」と思いこんでないか

若者でも中高年でも「ひとつの会社で定年まで働くのがベスト」と考えて、人生設計を立てている人が多いようです。転職は容易なことではなく、1つの会社に長年勤めたほうが、経済的にも立場的にもメリットはあるでしょう。

しかし、現実的にひとつの会社だけで一生を終える人は年々少なくなっています。働く側に問題がなくても、会社の倒産やリストラ、人間関係のトラブルなどで会社を去ることは多々あります。

転職するにしても、「これまで事務職しかしたことがないから」「〇〇の資格をもっているから」と、ひとつの職種だけにこだわると、これまでの職場で通用していたスキルが、ほかの場所では使い物にならないこともあります。

もちろん、1つの会社に長くいるからこそ、キャリアを築けたり、自分のやりたいことを実現できていることもあります。これまでのキャリアが会社内外で評価されるのであれば、転職や定年のときに声をかけられることも多いでしょう。でも、もしも「これしかできることがない」という消極的な選択で、あなたの心がくすぶっているのなら、ほかの選択肢も考えてみてはいかがでしょう。

そもそも高校や大学を卒業して、ほとんど働いた経験がないまま選んだ会社を「一生の仕事」とするのは、変化が激しい現代では無理があります。

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