すぐキレる夫に離婚を切り出し…47歳妻の「結末」 夫婦生活7年、モラハラ男でも「結婚したかった」

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「このアップダウンはDVの典型だと、DVに関する記事をネットで読んだら書いてありました。だけど、彼のことが好きだったし、彼が言う“育ち”がそういう性格を作ったのだろうから、私が、愛情をかけて温かく接していけば、いつかはこの癇癪を起こすような怒り方も直っていくだろうと思っていたんです」

きっと直るだろうと思ったのには、もう1つ理由があった。

「キレて暴れるとき、物に当たるんですけど、金額が高いものとか、壊れたら困るものには手を触れないんですよ。ネットの記事だと“恋人が携帯を壊した”とか出てくるんだけど、そういうものには手を触れない。100円ショップで買ったコップは叩きつけて割ったことがあったけど、私が趣味で集めていた高級食器には手をつけない。

中身の入っているビール缶は投げないけれど、飲み終わった空の缶は壁に投げつけたりする。そして、どんなにキレても私への暴力はなかったので、“これはわかってやっているんだから、いつかは直るだろう”と思っていたんですね」

しかし、そうした行為は直ることなく、結婚生活は些細なことでキレる連続だった。

「こうして離婚をして、7年の結婚生活を振り返ってみると、あの生活環境は異常だったことを痛感しています。そして、これまでで学んだのは、日常を変えるのは難しい。でも、変えるできごとが起こったときには、勇気を出さないといけない。嫌だった結婚生活を断ち切れたのは、恋人ができたからなんですよね」

誕生日をきっかけに人生を変えたい

彼を好きになったことがフックになり、元夫との関係を断ち切れた。

「私、来月48歳になるんですけど、今度はその誕生日をきっかけにして、婚活を始めてみようと思ったんです。今やらないと、また何も変わらない日常に流されてしまう気がするから」

人生は、決断をしていくことによって、新たな道が開かれていく。ただ先にも記したが、人間は置かれている状況や日常を変えようとはしない。それを変えるきっかけとなるできごとが起こったときが、チャンスだ。失敗を恐れずに、“エイヤッ”と決断することが大事ではないだろうか。

あすみは、こうして新たな婚活のスタートラインに立った。人生を好転させるのも、悪化させるのも自分次第なのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラYouTubeも開設。

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