文章が冴えてる人は結論の使い方が抜群に上手い 5W1H押さえロジカルに徹するだけでも伝わらない

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一般的ではないというのは、たとえば、「海がピンク色」「新発売のイチゴが紫色」「重さ10kgのフランスパン」など、通常では考えにくいタイトルがついていたら、「そんなはずはないのでは!」とその理由を知りたがるからです。

結論をまとめるパターンをマスターしよう

「結論」とは最後を締めくくる、まとめの部分です。文章を書いたらどんなに短くてもいいので、結論としてまとめておくことで収まりがよくなります。今回は、すぐに使える2つのパターンを紹介します。

(1)序論のパターンを繰り返す

序論や本論で述べている主張を繰り返して締めるブログやSNSを書く場合、冒頭に主張を書くことが多くなります。このような場合、同じ内容のものを最後に繰り返すことで主張がより明確化します。文章全体の一貫性が強調されるからです。

<例:賛成・反対の強い主張がある場合
工場閉鎖には反対です。私たちはこれまで会社の発展に尽くしてきました。工場を閉鎖すれば工員は路頭に迷い、街の経済は大打撃を受けるでしょう。以上の理由から、工場閉鎖には反対します。>

工場閉鎖反対に関する記事を書く場合、こんなふうにまとめると強調されるのがわかります。また、工場閉鎖反対に関する一貫した姿勢を示すこともできます。

(2)自らの意見を総括として述べる

賛成・反対など、伝えたいことが明確でない場合は、意見を述べることで整合性がとれます。ただし、全体のトーンと合わせなければいけません。

「◯◯の理由により、私は△△だと考えている」「この問題は◯◯である」「さらなる精査により△△が導き出されると考えている」といったように、書いている内容と相違がないように注意しながら自分の意見でまとめます。

<例:高層ビル建設に反対する住民説明会にて
皆さまのご意見は真摯に受け止めます。ここを未来の子どもたちが誇れる場所にしたい。今回のビル建設にはそのような思いが込められています。50年後の未来に向けて、安全安心な街づくりを実現するために全力を注ぎます。>

このような文章をよく目にすることがありますが、高層ビル建設に反対する住民には何ひとつ答えていません。結論が出ていない場合、もしくはあいまいにまとめたい場合には、重要なポイントを避けて論点をズラしながらクロージングさせるとまとまりがよくなります。しかし、内容によっては批判を避けられないので注意が必要です。

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