春。会社説明会シーズンが終わり、そろそろ面接開始という企業も多いだろう。毎年この時期になると、採用担当や面接官になった同僚から「若者たちの本音がまったく見えない」「イライラする」と愚痴を聞くこともあるのではないだろうか。
とくに最近では「人前でほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい」という若者も激増している。イノベーションとモチベーションの研究家が、若者心理に迫った新著『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』が話題を呼んでいるが、金沢大学と東京大学で教鞭を執る著者の金間大介氏は、学生たちの就職活動を間近で見ていて気づくことがあるという。
とくに最近では「人前でほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい」という若者も激増している。イノベーションとモチベーションの研究家が、若者心理に迫った新著『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』が話題を呼んでいるが、金沢大学と東京大学で教鞭を執る著者の金間大介氏は、学生たちの就職活動を間近で見ていて気づくことがあるという。
人事が凹む質問「御社の研修制度」
就職活動がいよいよ本格化してきた。
今年も会社説明会や採用面接の際に、こんなテンプレートなやり取りが繰り返されている。
「それでは学生の皆さん、何か聴きたいことはありますか?」
(しばし沈黙)
「なんて、いきなり質問なんてしにくいですよね(笑)。でも、どんな初歩的なことでも構わないですよ。皆さんはわからないことがあって当然なんですから」
それで、ようやくなされる質問がこれだ。
「はい。質問ですけど、御社ではどのような研修制度が用意されているのでしょうか」
おいおい、また研修制度か。
と、人事担当の皆さんは凹んで当然だと思う。
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