女性は?
ご覧のとおり、不詳補完値を使ったデータの場合だと、男女とも東京が1位となります。それどころか、男性の場合、東京だけではなく、神奈川、埼玉、千葉という首都圏が上位4位までを独占しています。
一方、女性は、従来方式のトップ10と大きな順位の変動はなく、トップ10の中で多少の入れ替えがある程度です。前回、従来方法のランキングで女性は高知が1位になったことで、各種メディアで話題になりましたが、不詳補完値では東京にトップの座を譲ったことになります。こうしてみると、東京はすでに「3人に1人の男」と「4人に1人の女」は生涯未婚ということになります。
なぜこうした違いが出るかと言いますと、年齢不詳や配偶関係不詳の発生率が女性より男性のほうが多く、地方より都市部ほど多いことによります。不詳の振り分けは、ホットデック法、コールドデック法などによるそうですが、そもそも不詳とはいったいどんなものを指すのか、についてご説明します。
そもそも「不詳」とは?
国勢調査は回収率81%と報道されていますが、残り19%のうち3%は調査員に手渡し送付で計84%が国民による記入回収率となります。残り16%は調査をしていないのではなく、調査員による聞き取り調査を行っています。つまり、国勢調査とは基本的に100%調査集計と回答確保を目指しているわけです。
聞き取り調査とは、調査員が未回答の世帯を訪問して直接聞き取る場合もありますが、いつも不在の世帯の場合、隣近所の住人、マンションであれば管理人などへの聞き取りを行い、最低限回答可能な項目だけでも回収しているそうです。
管理人が不在の場合は、物件管理している不動産屋にも聞き取りします。ホームレスの人たちでさえ、自治体や警察の協力のもとに聞き取りします。なんだか刑事の捜査のようです。
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