このようなとき男性上司は「自分が問題解決をサポートしたい」という意思と、「こちらの顔色は伺わず、何を解決してほしいか率直に言ってほしい」という気持ちを伝えるようにしてみましょう。言葉に出さないと、お互い不毛な心理戦だけで何も進まないこともありますから。
特に営業部女子課メンバーに支持されているのは、「私のことをわかってくれている」という上司の姿勢。しかし今の時代、残業規制もあり、限られた時間内で成果を出すことを期待されていると、効率優先になるからか、以下のようなシーンもよく見かけます。
男性上司「何をしているのかな?」
女性部下「はい。お客様に手紙を書いています。」
男性上司「手書きで書いているの?」
女性部下「ええ。気持ちを込めて。」
男性上司「そんなことやっても受注に繋がるのか? 無駄なことやめなさい。時間もかかるし」
女性部下「……。」
タイムイズマネー精神だけではうまくいかない
これも実は、男性脳と女性脳の違いを大きく表しているのです。女性脳にとって手紙は「コミュニュケーションツール」なので、手紙を書くことも大切な会話の一つ。一方男性脳的に、手紙はただの「連絡ツール」ととらえる場合、このようなすれ違いが起こります。
この女性部下の場合、「お客様にはホスピタリティをもって接したいと思っている」ので、手紙の作成に時間は惜しみませんが、この男性上司からすれば「電話で十分では」という感覚でしょう。もちろんタイムイズマネー精神で考えればそのほうが早い。でもこの女性脳の感性ならではのきめ細やかな営業が、顧客とのより深い交流を構築し、結果につながったという話もよく聞きます。
もしあなたが結果を急ぎすぎてしまうタイプなのであれば、もう一度この「無駄」が本当に「無駄」なのかを考えてみてください。あなたにとっては無駄かもしれないことが、顧客にとっては必要なことかもしれません。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら