女性はストレスなどを感じると、通称「つながりホルモン」と呼ばれる神経伝達物質「オキシトシン」が分泌され、発散のために「話すこと」を望むようになります。
一方、男性はストレスを感じると運動などである程度発散させてから、原因である問題に取り組む傾向にあります。感情よりも先に、論理的に目標設定や解決策を決めることを優先させるようです。これをお読みになっている男性上司の方、普段からすぐに「ズバッと解決!」と意気込んでいませんか?
日頃、「自分は女性部下の話をよく聞いている」と思っている男性上司の皆さんの中にも、部下側から言わせると「あの上司は私のことをわかってくれない」と思われても仕方ないシーンをよく見掛けます。
あいまいな言い回しを多用する女性部下
たとえば面談時、部下が落ち込んだ様子であれば、無理に解決に進めるのではなく、「女性の脳はおしゃべりの中から問題に向き合い解決していくことが多い」という特徴を思い出してみてください。一方的な指導ではなく、相手に話を発散させるだけでも効果があるかもしれません。
また、下記のようなケースはどうでしょう? 部下のケアのために気を遣ったにもかかわらず、あいまいな返事をする部下に対してどうするでしょうか?
男性上司「何か不都合とか、不満はある?」
女性部下「ちょっと不満というほどのことではないのですが。」
男性上司「それなら、大丈夫?」
女性部下「いえ、あの、不満ではないのですが……。」
男性上司「あるの? ないの?」
女性部下「いえ、あるのかと言われればないんですけど。」
男性上司「うーん……(こっちも忙しいんだからハッキリ言ってくれよ!)」
これは不満や要望を言葉にするとき、「ちょっと」「あるのかと言えばないのですが……」など、あいまいな言い回しを挿入しながら、暗にほのめかして理解を得ようとするパターンですね。女性脳は、相手の表情などから察するということに長けている一方で、男性脳は単刀直入なやりとりを好みます。それではすれ違うのも当然。こんなことがあるとすぐに「イラッ」としてしまうあなた! 今コラムから目を背けませんでしたか?(笑)
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