「ジェンダーって何?」と子どもに聞かれたら 前提になっている「性別」による役割を疑おう

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●「人権」って知っている? 幸福の選択(憲法)

人権とは…誰もが生まれながらに持っている「自分らしく生きる権利」。ユニセフの「レポートカード16」によると、現在の日本の子どもたちは体の健康については幸福度が高いのに、心の健康についてはとても心配な状況にあるといわれているんだ。

レポートでは友だちを作ることに関しても順位が低く、人とつながることへの不安感が強いみたい。みんなが暮らす社会において、ある一定のルールや決まりがないと社会は不安定になってしまう。そのために考えられたのが法律で、その大元が「憲法」なんだ。

日本国憲法をチェックしてみる

日本国憲法の中で、とても大切な項目があるよ。「人権」という自分たちの生きる権利について触れられているんだ。とくに、憲法第11条、第13条には、「人権」について書かれているから、ぜひチェックしてみてほしいな。

◎憲法第11条(要約)
国民は、人間として基本的なすべての権利、侵すことのできない永久の権利が保障されています。(人として生きる権利を保障される権利)

◎憲法第13条(要約)
すべての国民は一人ひとり大切な個人として尊重されます。生命や自由、自分の幸福(しあわせ)を追い求める権利については、ほかの人や社会に迷惑をかけない限りにおいて最大限に尊重されます。

おすすめ図書:『こども六法』(山崎聡一郎著/弘文堂)
法律について、とてもわかりやすく書かれていておすすめだよ。

●多様性を認めよう

「多様性」という言葉は聞いたことがあるかな?

いろいろな人が暮らす社会において、いろいろな生き方があっていい。その多様性についても「人権」が守ってくれるよ。

最近ではよく聞かれるようになったLGBTQやSOGIE(ソジー)といった性的指向や性自認の考え方もそうだけれど、誰でもいろいろなSOGIEを持って生きていいし、結婚も、してもいいし、しなくてもいい。学校に行くこと、行かないこと。いろんな生き方があることを一人ひとりが認め合っていく時代になっているよ。

たとえば、「学校に行きたくない」と思っている子もいれば、「行きたいけど行けない」という子もいる。「学校に行くことはいいことだ」という自分の正義が、予想しないところで人を傷つけてしまうこともあるんだ。

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