1日3分で誰でも「体幹を鍛えられる」トレーニング 歯磨きと同じように習慣にすれば体は変わる

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(イラスト:大和書房提供)
体幹トレーニングと聞くと、「アスリートがやるものでしょ?」「なんか大変そう……」と思いがちかもしれません。が、人間にとって体幹は「歩く、座る、立つ」という基本的動作にすべて関わる重要なもので、ここさえきちんと鍛えれば日常を「楽」に過ごせるようになります。
そこで本稿では、リハビリ後の人からトップアスリートまで医学的根拠に基づき指導する、指導歴31年のトレーナー澤木一貴氏の新著『長寿の体幹トレーニング』より、隙間時間でできる体幹を鍛える3つのトレーニングを紹介します。

体幹を鍛えることは健康長寿に生きる基本

「歩く、座る、立つ」という基本的な動作には全て体幹が関わります。例えば、お腹についている体幹の1つに「腹横筋」があります。この筋肉は始動筋という異名があり、ペン1本持つ時にも、手より先にここに刺激が入ります。

この筋肉のおかげで手足を正常に動かすことができますが、ここが衰えてくると体幹部以外の末端の筋肉に負担がかかり、膝が痛い、腕が痛いといった負の連鎖がつながっていきます。

体幹に力が入らず、末端で無理やり体を使おうとした結果、体を痛めるのです。逆に言えば、体幹さえ整えていれば、足を上げるのも腕を振るのも楽になり、日常動作のすべてが快適になります。姿勢もよくなり、疲れにくい体になります。

だから、体幹を整えることは「健康長寿に生きる」基本なのです。体幹トレーニングは、胴体の筋肉や関節を正しいバランスや動きに整え、姿勢改善・代謝向上といったあらゆる効果を引き出し、日常生活を快適にするトレーニングです。

私はパーソナルトレーナーとして31年間、子どもから高齢の方、アスリートまで指導してきましたが、ベースにはすべて体幹トレーニングを使ってきました。「ヒト」の身体機能の基礎づくりとして不可欠だからです。

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