「不要な保険」はただの浪費!賢く付き合う5秘訣 「いまさら聞けない基本」を一挙に解説します!
では、じっさいのところ、生命保険や医療保険には、必ず加入したほうがいいのでしょうか?
生命保険(死亡保険)は、「自分が死んだとき、残された家族のため」に入るものです。だから独身者には多くの場合不要ですし、配偶者がいても夫婦ともに経済力があれば不要といえます。
また、国の社会保障制度にも、家族が亡くなったときの経済的支援があり、家計を支えていた人が亡くなった場合の遺族年金、ひとり親のための児童扶助手当などが、それぞれ一定の条件のもとで支給されます。
ただ、ぼくがこれまで会ったなかで子どものいる人は、自分がいなくなった場合に備えて、なんらかの保険に加入しているようでした。
医療保険に加入していなければ、病気やケガをした際に、多額の出費が必要になるのでしょうか。
じっさいは、「高額療養費」という国の制度により、かかった医療費の自己負担が高額になった場合、一定以上の金額が払い戻されます。
たとえば、ひと月に100万円の医療費がかかったとしても、支払う金額は9万円弱で済みます(年収が約370万~約770万円の場合)。なので、医療保険に入っていない人が、もし大病を患っても、自己負担額は膨大にはなりません。
ただし、預貯金が少なく、頼る家族がいなければ、検討する価値はあると思います。その場合は「3カ月は歯医者も含め、病院に行かないようにしてください。加入できなかったり、保険料が上がったりする場合もあるので」という外交員さんの話も参考にしてみてください。
加入するなら「費用対効果」を考えて
保険は安心をお金で買う「金融商品」です。いったん加入すれば、長期にわたって安くない保険料を支払い続けることになるので、お金のことを専門にするぼくとしては、「不要な保険」でお金を減らしてしまっては、本末転倒だと思います。
そうならないためには、保険や国の制度についての「正しい知識」が必要です。「みんなが入るから」「いざというとき安心だから」という理由だけで加入せず、「自分に本当に必要なものかどうか」よく検討し、自分の資産形成に有利な方法を選択するのが、お金が貯まる人への近道です。
ぜひ「お金にまつわる正しい知識」を身につけつつ、自分にとって「保険との正しい付き合い方」を心がけてみてくださいね。
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