29歳妻が愛してやまない「ヘンな夫」の愉快な生態 35歳夫の初対面の印象は「相当にスパイシー」

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国立大学を卒業し、新卒入社の企業で正社員として働き続けている武彦さん。現在は海外事業を担当している。清潔感もあって朗らかな笑顔が魅力的だ。対面するとよくも悪くも変わっていることに気づくが、感じのいい写真と紹介文を用意すればお見合いを組みやすいだろう。プロ仲人が手伝う結婚相談所は最適の場だったのだ。1カ月間に25人もの女性とお見合いをしたと武彦さんは振り返る。

「1日5、6件もこなすこともありました。平日は仕事で、土日はお見合い。大変だったなあ」

軽い調子で振り返る武彦さん。しかし、お見合いした1人である雅美さんによれば、彼の対応は相当に「スパイシー」だったらしい。

「僕は忙しいので水曜日の19時からしか会えません、といった調子で明らかに端っこの予定を提示してくるんです。

喫茶店で会ったときも会話は成立しませんでした。彼が抹茶グラッセを注文したので話題を広げようと思って『それ、甘いんですか?』と聞いたら、『抹茶は甘くないって知らないんですか? 甘みを足して作っているんですよ』みたいに厳しく返されて……。『鬼滅の刃がはやってますよね』と言うと『僕はあまり好きじゃない』と答えられて会話が膨らまず。でも、彼のマシンガントークで沈黙はありませんでした」

しかもそのトーク内容は自分がいかに立派な大学を出てちゃんと働いてきたかのアピール。第一印象としては最悪に近い。ただし、童顔好きの武彦さんは雅美さんの外見と雰囲気にドはまり。「プロフィール写真はイマイチだけど、実物のほうがかわいい」という趣旨の若干失礼な発言を繰り返して熱意は伝えることに成功した。

デートをして、武彦さんが素直で誠実な人だとわかった

ちなみに雅美さんは「変な人からの引きが強い」と自覚している。新興宗教やネットワークビジネスの勧誘を受けることは日常茶飯事で、比較的安全な結婚相談所でお見合いした相手はお金をまったく持たずにデートにやってきたこともあった。こちらの様子はあまり気にせずにアピールしまくる武彦さんに警戒するのも無理はない。しかし、デートをしてみると彼は正直で誠実な人だとわかってきたという。

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