異性に「モテない職業」39歳女医が結婚できた訳

気乗りしない紹介で出会った「大親友」

気乗りしない紹介で出会った人と電撃婚。そんな2人の出会いと現在とは…?(イラスト:堀江篤史)

東北地方のターミナル駅近くにあるメキシコ料理店に来ている。夕食をともにしながら結婚ストーリーを聞かせてもらうのは、医師の大西理恵さん(仮名、44歳)と医療業界で会社員をしている仁さん(仮名、51歳)だ。約束の5分ほど前に店に行くと、理恵さんと仁さんは先に座って待っていてくれた。

理恵さんは人懐っこい笑顔で可愛らしい雰囲気の女性。一方の仁さんは、頭髪は薄くなっているものの肌艶がよくスマートな体型で若々しい。丸っこい眼鏡もお洒落だ。2人とも異性から好かれそうなのに結婚したのはわずか5年前。それまではどうしていたのか。挨拶もそこそこに聞きたくなった。

お相手に敬遠される「女医」

「何でも聞いていただいて大丈夫です。言えないことは言えないとお伝えしますから」

この連載の一覧はこちら

気を利かせて話しかけてくれる理恵さん。医師としてのキャリアと仕事内容には満足し、充実した日々を送ってきたようだ。余裕と自信に裏打ちされた優しさを感じられる。いいお医者さんなのだろう。

「30歳ぐらいのとき、仕事はある程度落ち着いたので結婚したいなと思いました。職場によく思っていた同僚がいたのですが、お付き合いするには至らず……。婚活の本などを読んで理論的なことはいっぱい学びましたが、実践は足りませんでした。母親から半強制的に結婚相談所に入れられたこともあります。でも、誰とも会わずに退会してしまいました」

理恵さんが職場である病院以外での出会いに躊躇したのは、女性の医者という立場も影響していると思う。とくにお見合いでは男性から敬遠されがちなのだ。

「女性は医学部生のうちに相手を見つけておいて、少なくとも医者になって2年目までに結婚する。そうしないと一生結婚できないことが多い。これ、医学部のあるあるです」

35歳を過ぎてからは理恵さんは意識的に「このまま独身の人生なんだな」と自分に言い聞かせることにした。結婚したいと言い続けていてできなかったら苦しくなるからだ。そして、1人では寂しいという気持ちは押さえつけた。

次ページ転勤先で芽生えた結婚願望
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT