転職の成功は「弱いつながり」人脈がもたらす理由 MBA流「人的ネットワーク」づくりの極意と事例
プロジェクトのような同じ目的を持って集まった人々の中でつながっている状態。同じ目的に向かって進んでいく中で、対話を通じて、自分の強みや相手の強みを知り、理解し合っている。期間限定のつながりで、接する時間が長くなり、お互いのことをより深く知るにつれ、トラスト・タイへ移行していく。つながりを意図的に維持しない場合は、時を経てウィーク・タイになる。ミートアップ・タイが人的ネットワークの成長につながる入り口となることが多い。
・期間限定で集結したイベント企画のプロジェクトメンバー。
・英会話スクールなどで知り合い、勉強会などを行うつながり。
コミュニティの中で信頼関係が高まった仲間。一緒にプロジェクトを企画して過ごす時間の中でお互いのことを理解するようになり、価値観、興味がある分野がある程度重なり合っているつながり。どんなことが得意かなどをお互いに知っており、信頼関係が築かれている。ミートアップ・タイでつながり、目的が終了したあともさらにつながりたいと感じて、時々SNSなどを使ってコミュニケーションを取りあっている。
・期間限定で結成されたチームメンバーが終了後も定期的に集まり、近況報告をしたり、SNSなどでつながり続けている。
・定期的に集まってプロジェクトを遂行している。
自分を支えてくれる存在。オンライン化など、人とのリアルなつながりが薄れていく中で、支えと安らぎをもたらす場(サードプレイス)になる人間関係。頻繁に会い、食事をしたり、プライベートを語り合ったり、自分の弱いところも開示でき、どんなことを人生で重要視しているかなどをお互いに熟知している。時には冗談を言ってふざけたりできる関係。
また、しばらく接点がなかった後でも話したい時にすぐに声をかけることができ、安らぎ・安心を与えてくれる存在。トラスト・タイでの関係性から発展し、一緒に過ごした時間が長くなるとサードプレイス・タイに移行する場合もある。
・会社の同僚、共同経営者など苦楽を共にし、乗り越えてきた同志。
・お互いの考え方や性格などを熟知している仲間、親友、同僚。
親や配偶者、兄弟などの血縁関係がある相手。切っても切れない関係。
・親、兄弟、配偶者、親戚など。
どのつながりからつくり始めるか?
VUCAの時代において、新たな価値を生みだせる異能人材に欠かせないのが、「弱いつながり=ウィーク・タイ」であるが、このウィーク・タイをつくるのは実は簡単ではない。自分が「5つのネットワークキング・レベル」のどの段階にあるかによって、つくるつながりの種類を意図的に選び、ステップを踏むのが効果的だ。
自分はネットワーキング・レベルが低い、つまりネットワーキング・レベルが0~1と認識している人を想定してみよう。このような人は、まず、ミートアップ・タイをつくっていくことをお勧めしたい。まずは何らかの必然性をもって、知り合った人との関係を大切にするということだ。
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