3年前のウクライナの記憶に辿る戦時対応の背景 オックスフォードのディベートの観点から考える

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プレイの休息の間に、時折聞かせてくれる短いキーウの逸話は、とても興味深いものです。何度も話を催促するうちに、キーウのビジネスを自分の目で見ることをすすめられました。

外国人が急に訪ねても、調査はうまくいきません。サーシャはキーウ在住の親しい友人をつてに、有能なガイドを紹介してくれました。ウクライナ西部に詳しい、最初のガイドのオレクサドル(仮名)です。彼はユーロマイダンにもかかわった人物です。

愛のトンネル

ここに1枚の写真があります。これは、クレヴァンというキーウから西の350キロにある小さな町の「愛のトンネル」です。この写真はオレクサドルと撮った最後のものです。

オレクサドルと一緒に回った愛のトンネル

(外部配信先では写真などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

彼は、この地方の出身で、当時キーウで様々な調査を手伝ってくれる有能なガイドでした。元アイスホッケーの選手で屈強な体格で、国際試合でも活躍したそうです。自分にはコサックの血が流れていると、外国チームとの対戦の武勇伝を、よく笑いながら話してくれました。

コサックは、かつてウクライナでも活動した勇猛な、自治集団です。自分たちの独立を何より重視し、この地域を支配しようとする勢力に反乱し続けたという集団です。オレクサドルに、その血が流れているのか真偽のほどは別にして、試合中に鼻の骨を折っても最後までプレイしたのは本当のようです。

彼がウクライナの西部に詳しい人材ということで、運転手兼ガイドとして現地調査の補助お願いしました。

「この国は素晴らしい穀倉があるけど、今のところそれだけかな。市場経済や、西欧の政治システムが定着するには、まだまだ時間がかかるよ。たとえ、それが理想的なやり方としても、自由な競争の成果をみなが楽しめるためのルールがないからね。」

いくつかの商業施設を案内してくれる時に、オレクサドルはそう話してくれました。

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