消え入りそうな「自己肯定感」を自分で高める方法 「スルータイム」を意識し、つらさを乗り越える

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誰にでも調子が悪いときや、心が疲れてしまうときがあります。なぜなら、人間は感情にとらわれながら生きているからです。そして、自己肯定感が低い人は、消極的なマインドから抜け出すことができません。

そのようなときは、今の自分の自己肯定感がどうなっているのか意識してみましょう。「なぜ、自分がこう感じているのか」と考えて、「上司に怒られたから、自己肯定感が下がってモチベーションが上がらない」「寝不足で自己肯定感が下がっているからイライラする」というように、今の状態を自己肯定感を通じて見ていくのです。

このように客観視することを、心理学では「自己認知」と呼びます。自己認知をすることで、「今は自己肯定感が低いからうまくいかないのだな」と心の切り替えができるようになります。

「スルータイム」を意識し辛さを乗り越える

うまくいかないことが続くと、「このままずっとこの状態から抜け出せないかも」などと、思考がどんどんネガティブな方向に進んでいってしまいます。

しかし、人類の歴史も人生も、ずっと同じ状況が続くということはありえません。たとえ今がよくなくても、未来もそうであるとは限らず、まだ訪れていない未来をネガティブな思い込みで閉ざしてしまう必要はありません。

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今、苦しい状況にあるとしたら、「今はトンネルのなかにいるけれど、このトンネルにも出口がある」と思いましょう。このような、時の流れと今の自分を切り離して考えることを「スルータイム」と言います。

現在と未来を別々にとらえることで、理想の未来に向かって前向きになることができます。「今がどん底。後は浮上するだけ」と思うことが大切です。

人生に失敗はつきものです。それを後々まで引きずってしまうと、自己肯定感はなかなか上がっていきません。「また失敗するんじゃないか」などと思うと、行動にブレーキがかかり、新たな一歩を踏み出すことができなくなってしまいます。

そんな状態ではあなたの自己肯定感はダダ下がり。 過去の失敗が頭から離れず、消え入りたくなってしまうこともあるでしょう。

そんなときの解決方法は、そのまま放置することです。いくら考えても悩んでも、 過去を変えることはできません。「やってしまったことは仕方がない」と自分自身を納得させ、ほったらかしにして昇華されるのを待てばいいのです。なぜなら、私たちの脳は自分で納得したことであれば、いずれ忘れていくようにできているからです。

安心して放置してください。

中島 輝 心理カウンセラー

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なかしま てる / Teru Nakashima

自己肯定感の第一人者/「トリエ」代表/「肯定心理学協会」代表。心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自のコーチングメソッドを開発。Jリーガー、上場企業の経営者など1万5000名以上のメンターを務める。現在は「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」のがミッション。「肯定心理学協会」や 新しい生き方を探求する「輝塾」の運営のほか、広く中島流メンタル・メソッドを知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー講座」「自己肯定感ノート講座」「自己肯定感コーチング講座」などを主催。著書に『自己肯定感の教科書』『自己肯定感ノート』(SBクリエイティブ)など。

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