面接で評価するのは企業、評価されるのは学生だが、同時に学生も企業を評価している。
とくに学生からの逆質問への対応は大きな影響力を持っている。学生に等身大で向き合い、丁寧に回答しようとする企業への評価は高い。
「逆質問で『夢は何ですか』と聞いた学生がおり、『難しいな~(笑)』と素直なリアクションをとっていたのに好感を覚えた」(文系・上位私立大)
「面接の時に、逆質問で業務の実際を丁寧に教えもらった」(理系・旧帝大クラス)
次の学生は「うちに合っている」というフィードバックで志望度を上げている。確かに「優秀だ」という褒め言葉は使い古されているし観念的だ。「合っている」は学生の適性を見定めているので具体的だと思う
「逆質問に丁寧に答えてもらえたこと。面接通過後、人事担当を通してのフィードバックで、『優秀だ』ではなく、『うちに合っていると思う』という褒め方をしてもらえた」(文系・早慶大クラス)
定期的な連絡が信頼感醸成
学生のコメントを読むと、選考フローが曖昧な企業、サイレントお祈りをする企業、連絡が遅れる企業などがかなりあることがわかる。連絡はビジネスだけでなく人間関係の基本だから、こういう企業は新卒採用だけでなく、他の人事施策でも欠陥があるのではないかと思う。
逆に「フローが明確」で「定期的な連絡」を行う企業への評価は高い。
「選考結果が合否にかかわらず、スピーディーかつ必ず来た。人事の人柄がよかった。選考フローが明確だった」(文系・上位私立大)
「リクルーターの方が定期的に連絡してくれて親切にしてくれた」(文系・その他私立大)
「選考スピードが速く、すぐ次の選考の連絡をくれる企業」(文系・その他国公立大)
学生の多くは口コミサイトを読んで企業を研究している。採用担当者は口コミサイトで自社がどのように書かれているかを調べ、学生から質問された際に不安を取り除く必要がある。
都合の悪い口コミであればあるほど、学生の疑問を払拭しなければならない。
「口コミサイトに書かれているマイナスな話を、実際どのような根拠でどう思うかを教えてくれた」(理系・中堅私立大)
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