志望度アップに経営トップの存在は大きい。人事の説明では納得し切れない学生も、経営トップが「あなたなら活躍できる」と断言するとその気になるようだ。
「社長、役員にあなたなら活躍できると思うと言ってもらった」(理系・旧帝大クラス)
「社長の想いを聞ける説明会に参加した。ぜひこの社長のもとで働きたいと思った」(文系・早慶大クラス)
「役員2人と社長と話をさせてもらった際、とてもフランクだったのでトップがこれならピリピリせず働けそうと感じた」(文系・中堅私立大)
学生アンケートを読んでいて感じるのは、近年、女子学生の投稿が増えていることだ。「女性特有の悩み」はいつも存在していたのだろうが、以前よりも問題意識が敏感になっているように思う。
こういう女子学生の不安を解消するため、女性社員を活用する企業がある。女子学生のリクルーターとして女性社員を起用したり、懇親会を企画したりしている。とても有効な施策だ。仕事の話や結婚・出産した先輩のエピソードを聞けば、きっとやる気が増してくるはずだ。
「リクルーター面接や内定後の面談で女性総合職の方をあててくれた」(文系・その他国公立大)
「女性社員と女子学生のみの話し合いの場を設けてくださり、女性特有の質問をすることができた」(理系・上位国公立大)
若手との交流で志望度アップ
女子学生では女性社員との懇親が志望度を高めたが、若手社員との交流も同じように効果を持っている。
歳が近い若手の経験は、学生が入社後を想像するために有益だからだ。また、素敵な先輩は後輩にとって魅力的に映るはずだ。
「フランクな若手社員がいた。画面越しに手を振ってきた」(文系・上位私立大)
「若手社員との面談を勧めてくれた」(文系・中堅私立大)
「説明会の際に、若手社員との交流があると、会社の雰囲気がよくわかり、志望度が変わる」(文系・その他私立大)
今回は学生の志望度が上がるエピソードを紹介した。志望度が高まれば内定辞退も減るはずだ。学生を理解し、丁寧な応接をするので多くの労力を要する。その労力に見合って、志望度も上がる。そういう選考プロセスであれば、学生と企業の双方が納得するはずだ。
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