志望度アップのエピソードに共通するのは、面接担当者、社長、人事、社員に対する好感である。学生は大人から一人前として扱われると感銘を受けることが多く、相手に好意を抱く。逆に、馬鹿にされたりいい加減にあしらわれたりすると憤慨する。例えば、サイレントお祈りだ。ビジネスマンが商談で結果を連絡しないなら社会人失格だ。しかし、学生に対しては平気で行う企業はかなり多い。
逆にちゃんとした言葉をかけてもらえると、学生は「きちんとした企業→信頼できる→ここで働きたい」と考える。その典型がフィードバックだ。
フィードバックは制御機構などで使用される技術用語だが、人事では応募者へ評価を伝えることを指す。フィードバックは面接時と面接後がある。
面接時に「話し方が悪い」「論理的でない」と悪口を言う担当者もいるが、こういう発言がフィードバックと呼ばれることは少なく、ほとんどはプラス評価をして学生を励ます発言だ。
「面接中、人事の方がフィードバックをくれるところは志望度が上がった」(文系・上位私立大)
次回の面接を連絡するときに
選考を通過した学生への連絡を電話する際、フィードバックすると志望度が上がる。「わたしたちはあなたに会って、このようにあなたを理解しました。次のステップでも頑張ってください」という応援メッセージでもある。
学生のコメントを読むと、自分への評価が言語化されて伝えられたことで、志望度が高まっている。面接後の選考では学生への評価を客観評価しておくといいだろう。
「面接の通過連絡の際に、どんな点が評価されたかのフィードバックがあった。自分に興味を示してくれていることがうれしかった」(理系・早慶大クラス)
「面接結果を知らされるときに、面接をしてみてどう感じたかのフィードバックをもらえたことで、自分がどう評価されているのかがわかり、自分らしさを評価してもらえている会社への志望度が上がった」(理系・上位国公立大)
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