転勤命令を拒否することはできるのか? あなたにも出来る!社労士合格体験記(第80回)

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外国人労働者は「無犯罪証明」が必要なことも

2008年5月、転職の報告に第2の故郷九州を訪れました。まず、博多で久しぶりにお会いしたのがNHKアナウンサーの原田徹さんです。九州男児で、地元の福岡放送局勤務がメインでしたが、前年まで約2年間東京勤務で、そのときはアナウンサーではなく「地球ラジオ」の番組ディレクターを担当していました。

兄貴肌で、後輩の面倒見がよく、私もたいへんお世話になりました。約1年ぶりの再会でしたが、私の転職を心から祝福してくれました。

原田さんはコミュニケーションを大切にする方で、毎日、昼食時は「チーム原田」という感じに、食堂でスタッフが一堂に会して、よもやま話に花を咲かせました。目前の仕事の話だけでなく、甲子園での高校野球中継のお話や、奈良放送局勤務時代の「ゆく年くる年」の中継では、お寺での待ち時間が長く、本番は震えながら放送したエピソードなどを聞いたのは楽しい思い出です。盛岡放送局にもいた経験から、岩手県の夏油温泉を紹介してもらい、数年後に友達の家族と訪れ、秘湯を堪能しました。

九州転勤間際に彼は、オーストラリア・メルボルンから2日間にわたる公開生放送の準備に追われていました。会場は土曜日に地元在住の日本人子女が通う補習校でした。しかし、そこは普段はオーストラリアの現地校、ブライトン・グラマー・スクールで、メルボルンから南に12キロメートル、高級住宅街にある、英国国教会系の私立男子校です。

ただ、ひとつ困ったことが持ち上がりました。現地の学校を会場に使うということで、渡航するスタッフはすべて無犯罪証明(犯罪経歴証明書)を取得する必要があるというのです。申請の際には指紋を採取するので、必ず本人が直接警視庁へ行かなければなりません。

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