子どもたちの学校生活を考えるうえで大きな存在が担任の先生です。4月の最初の頃は先生も子どももお互いに手探り状態で進みますが、2、3週間もすると少しずついろいろなことがわかってきます。
すると、「今度の先生イヤ」「新しい先生、キモいから嫌い」「今度の先生、ひいきする」「すぐ怒るからイヤ」「ぼくは先生に嫌われているみたい」などと不満を口にする子も出てきます。もし、わが子がこういうことを言い出したら、どうしたらいいのでしょうか?
子どもが話さなくなってしまう対応
まず絶対にやってはいけないのが、子どもの気持ちを否定することです。例えば、「先生のことを悪く言っちゃダメ」「そんなこと言っちゃいけません」「あなたが○○しないからでしょ」「あなたのために言ってくれてるのよ」などです。
このように言われると、子どもは「自分の気持ちはわかってもらえない。言ってもムダだ。話も聞いてもらえないうえにお説教される」と感じて、それ以上話さなくなります。それによってストレスと不満をため込むことになりますし、親に対する不信感も育ってしまいます。
否定しないまでも、子どもの不満や愚痴を聞いてすぐに「気にしない、気にしない。気のせいだよ」「大丈夫。すぐ慣れるよ」と励ましたり、「先生はともかく、友達と仲よくしていればいいじゃない」とアドバイスしたりするのもよくありません。
親のほうは、子どものためだと思ってこういうことを言いがちです。でも、子どものほうはまだ受け入れる準備ができていないのです。このようにすぐ励まされたりアドバイスされたりすると、「そんな簡単なことじゃないよ。なんでもっと話を聞いてくれないの」と感じて、それ以上自分の気持ちを話さなくなる可能性があります。
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