プロボクサーから弁護士になった男の爽快な人生 「学年最下位」の高校時代からの怒涛の進撃
プロボクサーから弁護士へ――。そんな異色の経歴を持つのが坪井僚哉さん(31歳)。現在、不動産業を中心とする中小企業の法務顧問をメインに活躍している。
現役ボクサーの頃は、試合の入場曲がアニメの『デジモンアドベンチャー』だったこともあるという漫画・アニメ好き。そんな楽しい側面の一方、困難な道のりを歩んできた人でもある。
幼少期に家業が傾き自宅を借金のかたにとられたり、高校では学年最下位の成績に転落したり、かと思えば大学受験や司法試験では猛烈な努力で一発合格を勝ち取ったり――。
「中学校の成績も、5段階評価でオール3。決してエリートではなかった」と語る坪井さん。何がどう坪井さんを突き動かし、今の生き方につながったのか。彼のこれまでを追った。
ボクサーと弁護士の二兎を追う
坪井さんは、子どもの頃から明るく元気なタイプ。中学校の運動会では、応援団長を引き受けるなど、エネルギッシュな性格だったという。ただ、エネルギーがあり余り過ぎたのか。ときには先生に反抗的な態度をとったり、男同士の殴り合いの喧嘩をしたこともあったとか。良くも悪くも学校では目立つ存在だったそうだ。
そんな坪井さんが「プロボクサー」と「弁護士」を目指したのは14歳のころ。ボクシングの漫画、『はじめの一歩』を読んで感銘を受けた。
「小さい頃からテレビで流れる戦闘モノが好きでした。『ドラゴンボール』もよく観ていたし、ヒーローとか、強いものに対する憧れがありましたね」
一方、弁護士にも興味をもった。その理由は2つある。1つは、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)で弁護士が活躍する姿を観たこと。「番組が楽しくテンポよく進行する中、弁護士軍団はしっかり笑いをとりつつも、ここぞというときは意見をスパッと言っていて。カッコいい。その2面性に惹かれました」。
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