天気による体の不調を改善するセルフケアのコツ 「頭痛、めまい、肩こり、だるさ」悩んでませんか

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日本では、3日に一度は雨が降ります。2020年の総務省統計局のデータによると、全国平均で雨の日は年間117日、都道府県別のデータで最も降水日が多い石川県では、185日という数字も出ています。

毎年、夏の前には平均40~50日続く梅雨があり、夏から秋にかけては台風の上陸もあります。豊かな四季は日本の長所ですが、一方では気候の変動が大きい、気象病大国ともいえる環境なのです。

都道府県別降水日ランキング(図版:アスコム)

そのような環境にもかかわらず、気象病による心身の不調を見て見ぬふりをしたり、「天気のせいだからしょうがない」と諦めてしまうと、雨の日=人生の3割の時間を不調で過ごすことになってしまいます。それは、とてももったいないことですよね。

天気をコントロールすることはできませんが、不調の原因が天気だとわかれば、症状が出る前に予防したり、天気に左右されにくい体をつくっていくことは十分に可能です。

私のクリニックには、原因不明の痛みや不調で悩まされてきた方が多く来院されますが、診察により天気が原因だとわかったことで、適切な対処をして症状が改善し、いまでは元気に毎日を過ごしているという方がたくさんいらっしゃいます。

いま、つらい思いをしている方も、同じように天気に左右されない元気な体を手に入れることができるのです。

体調不良の犯人は「気圧」

天気が原因で体調を崩す人は、気圧、気温、湿度という3つの要素に影響を受けることがわかっています。とくに気圧の影響は大きく、ある調査によると、約8割の人が気圧の変化で体調が崩れると回答しています。

気圧とは簡単にいえば空気の重さのことで、私たちの体はつねに空気の重さの影響を受けています。低気圧のときは、空気が軽くなる=体への圧力が弱くなり、反対に高気圧のときは、空気が重くなる=体への圧力が強まります。人間を含め、あらゆる物はつねに全方位から気圧の影響を受けています。それでも私たちの体がつぶれないのは、受けている気圧と同じ力で体の内部から押し返しているからなのです。

私たちは日常生活の中で、気温や湿度のようにわかりやすく気圧の変化、というよりそもそも気圧自体を感じることができません。しかし、実際には非常に大きな圧力がかかっています。1平方メートル当たりにかかる気圧(1気圧)は、約10トンといわれます。

体の表面積の平均は男性が1.6平方メートル、女性が1.4平方メートル。つまり、男性は約16トン、女性は約14トン(両者を平均すると15トン)もの圧力をつねに受けていることになります。ちなみに、1気圧を台風の勢力をあらわす数値としてご存じのヘクトパスカルに換算すると、1013ヘクトパスカル(大気圧の国際基準)。そして、たった1ヘクトパスカル下がっただけで、海水面は1センチ上昇します。

広大な海でさえ、少しの気圧変化でそれほどの影響を受けるわけですから、人間の体に多大な影響を与えるのは言うまでもありません。

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