何だかパッとしない朝に「自律神経」整える仕込み 雨の日に気分が沈む…天気と体調の深い関係
憂うつな朝は無理にポジティブにならなくてよし
──最近、毎朝、目覚めると、「あ〜、今日も会社か……」と思ってしまいます。とくに大事な会議がある日は、このままベッドにいたいなあと……。「仕事を辞めちゃおうかな」と考えてしまうこともあります。
小林弘幸先生(以下、小林):高熱やおなかが痛いなどの症状がなくても、なんとなく会社に行きたくない……と思うことは、誰にでもあることです。実は、私も仕事なんか行きたくないと、若いときはよく思っていました。とくに日曜日の夕方は、必ずといっていいほど憂うつになっていました。
──そうなんですか? 意外です。
小林:ちなみに、日曜日の夕方になると憂うつになり、倦怠感や体調不良につながる症状は『サザエさん症候群』といわれます。欧米では仕事が始まる月曜日のことを『ブルー・マンデー』と呼びますが、どちらも休日と平日の過ごし方にオンとオフの差が激しいことが原因です。
人は、すべてにおいて「頑張ってやろう」と前向きに思っていられるほど強くはありません。やらなくてはいけない、出社しなければいけない、とわかっているけれど、どこかで「○○しないといけないのか……」「サボりたいな……」など、後ろ向きに物事を捉えている部分もあります。それは自然なこと。人間とはそういう「生き物」だと認識するところからはじめてみましょう。
──先生でも「○○しないと……」と思うことがあるんですね。
小林:ありますよ。面倒くさいな、嫌だなと思うことはつねにあります。どんなことでもポジティブに考えられたらいいでしょうけど、物事に対して後ろ向きな感情を持つことは当たり前です。
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