雨の日は「頭痛がする」「ダルくなる」納得の理由 人間だけでなく犬や猫も「気圧の変化」に弱い
なかには天気による不調が原因で、本来の実力が発揮できないと感じている人もいるかもしれません。
体は天気の変化に影響を大きく受ける
はじめまして。「天気痛ドクター」こと佐藤純と申します。2005年に愛知医科大学病院で日本初の天気痛・気象病外来を開設し、これまで延べ1万人以上の患者さんを診察してきました。
この記事を読んでいるビジネスパーソンの中には、「天気痛」という言葉を初めて聞いた方もいるかもしれません。
そもそも、私たちの体は天気の変化によって、さまざまな影響を受けています。例えば、寒い時期には脳出血が起こりやすく、季節の変わり目には気管支ぜんそくが起こりやすいといったことがあります。このように、天気の影響を受けて発症したり、症状が悪化したりするものを、昔から「気象病」と呼んでいます。
その中で、頭痛や関節痛など、特に痛みにまつわる症状を私は「天気痛」と名付けました。「天気痛」というのは、「病気」の種類ではなく、「病態」と考えてもらったほうがいいかもしれません。
ロート製薬とウェザーニューズが1万6千人を対象に行った調査(「天気痛調査2020」)によると、女性の43%が「天気痛を持っている」、35%が「天気痛を持っている気がする」と答えています。また、男性の場合も、割合は減りますが、それぞれ回答が20%と27%だったことから、男女を問わず多くの方が天気痛を自覚していることがわかります。
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