ゲーム業界は、人材の獲得競争が最も激しい領域のひとつです。昨今は特に、エンジニアが慢性的に不足していると言われています。
一方で、世界におけるスマホゲームの市場規模は右肩上がりの勢いが衰えておらず、東アジアに限定しても、2014年には1兆2000億円を突破するのではないかとみられています(CyberZ/シード・プランニング社推計)。そんななか、gumiは2014年9月にLINEと資本業務提携を発表し、2014年12月18日に東証1部上場しました。これは明らかに、世界を獲りにいく一歩とみて間違いありません。
ただし、成長業界や成長企業には、優秀な人材確保の課題がつきもの。僕のところにも、どのようにすれば優秀な人材が確保できるのかという相談が多く寄せられています。
そこで今回、海外で圧倒的なスピードで成長しているgumiの國光宏尚社長に、その秘訣を聞きました。
「社員840人中、日本と海外の割合は半々、海外人員の多くは、この数年で採用したものです」と語る國光さん。現在gumiの海外拠点は、韓国、シンガポール、上海、台湾、アメリカ、フランス、カナダ、スウェーデン、の8カ所になります。
さらに國光さんは、まだまだ海外進出のアクセルを踏みこんでいく方針であり、引き続き、全世界に新たな拠点を検討していると話します。
海外は徹底的にローカル化
この素早い展開が可能な理由について、國光さんはこう説明します。
「原則、海外は徹底的にローカル化していて、それが他社との違いです。海外8拠点において、日本人は10人もいません。各拠点のヘッドも、日本からは送り込んでいないんです。こだわっているのは、ローカル採用、もしくはローカルにずっと暮らしていて、その土地や文化のことをよくわかっている日本人です」
gumiでは、日本企業がどうしてもやってしまいがちな、数少ない日本人が海外拠点をコントロールするというシステムを徹底的に排除しているのです。
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